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西澤ロイ「英語学習のつまづき 50の処方箋」

・本書は、英語学習における「つまずき」を解消する専門家として、企業研修、英語講座、独自教材などを通じて、10,000人を超える英語学習者に劇的な効果を促す「イングリッシュ・ドクター®︎」の著者が、英語上達法の独自研究25年以上の集大成を50の処方箋(項目)としてまとめた1冊。

・英語を頑張って学習しているのに、上達が感じられない、やる気が続かないのは、英語病が原因であるから。
・英語の中には、英語の上達を阻害したり、挫折を引き起こしたりするものが多くある。もしあなたが、
⚪︎何から学べばよいか分からない
⚪︎上達を感じられていない
⚪︎英語学習へのモチベーションが下がっている
⚪︎壁にぶつかってしまっている
⚪︎挫折してしまった
のいずれかに当てはまるのであれば、やみくもに英語を学習するのではなく、英語病を治すことを優先すべきなのだ。

英語病01 エゴイヤ病
概要▷英語への苦手意識や嫌いという思いがあるために「やる気不全」を引き起こしてしまう英語病

典型的な症状
□英語学習に対するやる気が出ない/続かない
□英語は楽に短期間で身につけたい
□忙しいことを理由に英語学習を後回しにしてしまう
□英語が必要なので、歯を食いしばり頑張って勉強している

・「エゴイヤ病」は、やる気の低下を招き、挫折の可能性を大きく高めてしまう危険な英語病。
・英語が嫌いであれば、英語を学びたくないと思ってしまうのが人情であり、英語学習に対するやる気が出づらくなってしまうもの。
・英語を学ぼうとしている人の中でも、
①歯を食いしばって英語を学ぼうとしている人
②短期間で楽に英語を身につけたい人
は逆にエゴイヤ病である可能性が高い。

エゴイヤ病の処方箋
・「エゴイヤ病」を抱えたまま、本格的な英語学習をすることは、英語難民になってしまう可能性や、うまくいかずに英語習得を諦めてしまう危険性もある。まずは、英語との触れ合いを楽しむことを意識すること。

英語病20 英語コミュ障
概要▷英会話をする際に、間違いを恐れてしまうことで、スムーズなコミュニケーションが阻害されてしまう英語病

典型的な症状
□間違いや表現の使い分けが気になり、英語がスムーズに出てこない
□「こういう表現は通じない/失礼だ」といった情報がつい気になる
□周りに日本人がいると、英語でしゃべりづらい
□正しい英文を頭の中で一度考えてから口を開こうとしている

・「英語コミュ障」の大きな原因の1つは、英語の授業における減点式の教育である。主な例として、
⚪︎過去形の活用が違う(例:He goed to the park.)※正しくはwent
⚪︎過去形が使えていない(例:I get this yesterday.)正しくはgot
⚪︎冠詞が抜けている(例:I bought book.)※正しくはa book
が挙げられ、これらは「文法的な間違い」に分類される。
・しかし大切なのは、「これでも間違いなく通じる」ということ。この「通じること」の重要性はきちんと認識しておくべきなのだ。
※「英語コミュ障」の治療のための解説の詳細は本書をご覧ください。

英語コミュ障の処方箋
・間違いは仕方のないものであり、恐れるのは無駄なことだと心に刻むこと。その上で、違っていたところを修正していくことで、上達を手に入れること。

・本書では、「英語病」を治すことの大切さについて教える「はじめに」から始まり、「英語学習総合科」「単語学習科」「英会話表現科」「リーディング科」「リスニング科」「発音科」「資格試験科」という7章で構成されている。そこから50個の分野の英語病が紹介されており、「ジパング症候群(英語を身につけないのに、勉強時間以外は日本語だけで生活を送る英語病)」「メモリーバース症(記憶の仕組みを誤解しているために、本来の記憶力をうまく発揮できない英語病)」「アイキャント症候群(「英語は話せない」などと言い、自分が持っている英語力を否定してしまう英語病」「もやしボディ症(英作文に時間がかかったり、パッとは言えなかったりする英語病)」「胸式モゴモゴ症(日本語発音に由来する胸式呼吸のために、強い息が出ていない英語病)」など、英語が上手く上達しない原因と治療のための解説ならびに処方箋(アドバイス)が50の項目で紹介された内容となっている。

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