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チャランゴをとりあえず弾けるようになるまで…記憶を辿って…

1974年の12月(中学一年生の時)にチャランゴを手にした当時…まだフォルクローレ仲間が居なかったので、数枚のレコードと雑誌中南米音楽上のチャランゴ奏者の写真と僅かなチャランゴの調弦法やコード表など奏法?に関する記事と「花祭り」の簡易な譜、音を頼りに手探りで練習を始めました。

練習を始めて二週間ほどが経ち、それまで撥弦楽器の経験がなかった事もあり、ギターも練習してみることにしました。
フォルクローレを聴いていると一見してクラシックギターの技術が必要に感じ、初歩というか基礎的なことだけでも押さえようと思ったのでした。使われているギターもナイロン弦だったりするし…

丁度、その直後、ビクター主催の「第一回フォルクローレフェスティバル」が催され、日本人の演奏ですが、初めて実際にチャランゴが弾かれているのを観ました。演奏なさっていたのは、アンデスの家「ボリビア」の創始者・福岡稔氏と現「MAYA」の寺澤睦氏でした。
手解きをしていただきたいとも思いましたが、過去に音楽教室で習った経験からして、人からこういう風に…と言われて直ぐにできるタイプではないと子供心に悟り、そのまま自分が納得、理解できるまで個人で練習することにしました。まぁ読譜も出来なかったしね…
今思えば、結果それで良かったのかな…とは思っています。

教則本と付属のレコードを聴いてギターを練習…何か感触を得るとチャランゴを練習(耳コピー)するといった日々が半年くらい続きました。ギターは元々チャランゴが弾きたい・知りたいがためでしたが、ギターはギターで面白くなってきてチャランゴと同時進行で相乗効果か?徐々に弾けるようになっていきました。

チャランゴとギターが最も違う所は…
両者共、直接の祖先?はルネッサンス時代の「ビウエラ・デ・マノ(弓を使わず手で弾く弦楽器の意)」である事は同じなのですが、チャランゴはそのままな感じで残り、ギターはより洗練?改良され、現代に生き残ったのです。
その際、ギターは複弦が単弦に変更されたのに対し、チャランゴはそのまま複弦が残りました。そこが最も違う所であり、奏法もそれぞれ自ずと変わってきます。
つまり…右手の弾(はじ)き方が基本的に違ってくるし、左手の押弦も単弦と複弦で違ってきます。

…チャランゴとギター…似て非なる楽器の特性に応じての基本動作を捉えることによって、相乗効果的にコツが掴め易くなったんだと思います。リズム以外の奏法技術的な事は半年くらいで大体出来るようにはなってきました。※リズム以外ってところがミソ!

当時(今もか!)、楽譜が無い曲を練習する事になるフォルクローレという音楽は、耳コピーをするか、それが出来なかったら、誰か知っている人に教わるしか無かったのですが…幸にして(おそらく)無機動ながら弾けるようになったお陰で多少なり、楽音(ギターやチャランゴの音)が聴き取れるようになってきたのでした。※それまで渾然一体として聴こえていた合奏からチャランゴやギターやそれ以外の楽器がどう弾いてるのか分離できるようになってきたのでした…

…ここからが本番!筆者を魅了したフォルクローレのグルーヴ!にやっと取り組める状態に…という事で…まだ、加筆減筆または、新たにページを追加などあるかと思いますが、とりあえずこのページは以上です!


佐野貴志


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