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最近うれしかった仕事と、わたしの「好き」を広げてくれた人の話

これまでnoteでは仕事の話をあまりしてこなかったのだけど、今日は最近うれしかった仕事のことを。先日、TBSラジオのメディア「オトビヨリ」で公開された九龍ジョーさんのエッセイ(わたしとラジオと)について。

九龍ジョーさんがとても素晴らしいお仕事をされる方ゆえ、わたしの「編集」というクレジットなんて名ばかりだけれど、仕事で関わらせていただけたこと、とてもありがたくて、うれしかった。最初にエッセイの原稿を受け取って読んだ日、「このひとと仕事できたことが本当にうれしい!!」と思ったことを忘れずにいる。自分もこういう仕事をしたいと思った。

「わたしとラジオと」の連載シリーズに九龍ジョーさんを提案して依頼させてもらったのは、TBSラジオ『問わず語りの神田伯山』の番組でもお馴染みの講談師・神田伯山先生のYouTubeチャンネルの構成を担当してらっしゃるというのもあったけれど、個人的に好きなライター・編集者さんだったのも大きかった。

これまでわたしは、九龍ジョーさんが書いた記事やエッセイ、書籍、そのほか企画、構成、編集などを担当されているコンテンツに触れてきた。カルチャーや伝統芸能に精通されている彼が携わるコンテンツはどれもおもしろくて、心を揺さぶられるものばかり。ライター・編集者として憧れるひとでもあった。


そもそも、彼の名前を知ったのは4年ほど前。恥ずかしながら、きっかけはマッチングアプリで知り合った人だったと記憶している。音楽が好きな人だった。そして彼が好きなものの多くを、わたしも好きだと思った。

「歌手の大森靖子さんが好きで……」と話すと、彼も好きで、小さなライブハウスでやっていたライブにも行っていたと言う。まさかの共通点に驚いた。それに続けて、大森さんの著書『超歌手』の編集を九龍ジョーさんが担当していることを教えてくれたのだった。

そう考えると、彼と出会ってなかったら先の仕事は実現せず、あのしみじみと素敵なエッセイを読むことも叶わなかったかもしれない。それに九龍ジョーさんがきっかけで伝統芸能のおもしろさや美しさを知ったところもあるから、もっと言えばわたしの「好き」を広げてくれた人でもあるんだよな。

2回くらい会っただけですっかり疎遠になってしまったけれど、今でもときどき「どうしてるかなあ」と思い出す。わたしの好きを広げてくれて、それからライターとして独立する前に背中を推してくれたひと。元気にしてますか?数年越しに「元気ですか?」って連絡するなんて野暮なことはしないし、できないけれど。



ちなみにエッセイはここから読めます。ラジオ好きな人に読んでもらえたらうれしいです。


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