夜の中でも霧の中でも、こころは保てる。 ―『夜と霧 新版』(ヴィクトール・E・フランクル,1977)
さざなみのように、伝言ゲームのように拡がっていく、この暗くて重い空気はどこからくるのだろう?
――なにを信じたらいいかわからない。どう行動したらいいかわからない。誰が悪いのかわからない。どう振る舞ったらいいのかわからない。どう受け止めたらいいかわからない。「正しさ」の在り処がわからない。わたし達の「正常な日常」はどこへ行ってしまったんだろう!
そんな苦悶のうめきが聞こえる気がして、感染リスクよりも、不安の海から自主避難している気分の今日このごろ。
ふと思い出して、本棚か