簡単な楽典を全員にやらせてるワケ
こんにちは、チェリストの沼田恭果です。
最近暑いですね…💦実はちょっと前に熱中症になりかけて…、という話は置いておいて。
さて、学生の皆さんは夏休みですね。
夏休み中に楽器に対する目標はありますか?
なんでもいいのですが、〇〇を完璧に弾けるようになるでも良し、練習毎日やるでも良し、とにかく何か目標をたてましょう。
夏とは関係ないのですが、わたしが初心者で楽譜を読めない方には簡単な楽典を教えています。
楽典は楽譜上のルールみたいなものです。
わたしが初心者に向ける楽典は、楽典と言っても受験対策用ではないので応用的なことはまったくしないのですが、、、
例えば音符の長さや休符の長さはわからなきゃ楽譜を読むことができません。それに強弱記号や速度記号やアーティキレーションも知ってなきゃ読めませんしそのとおりに弾けません。
なぜこんなにキチキチと楽譜を読めるようにしているかというと、大きく理由は3つです。
1.作曲家が何を書きたかったか
現代の作曲家で生きてる方はいらっしゃいますが、ほとんどの方が亡くなっています。
本人に直接聞くことができないからこそ、楽譜をしっかり見る必要があります。
別のnoteでも書きましたが、その時代やその作曲家の性格で楽譜は様々です。
それを読み分ける、その時代に合う弾き方や解釈をするには、まず楽譜を読めなきゃ始まりません。
2.楽譜の密度が上がる前に
スズキの教本を基本的に順番に進めて終わったら小品や協奏曲やソナタも指導しますが、例えばの話スズキの楽譜程度の密度と比べてドボコンの楽譜の密度を見て譜読みしましょう!となったときに、楽譜が読めるか読めないかで譜読みの速度が違うところから始まって、気持ち的にうわ…って思うかどうかも違います。
実際わたしがスズキ時代に、親から楽譜を読めるように教えてもらったことで、いろんな曲を恐れずにどんどん弾いていたんだと思います。
3.急に方向転換したときに間に合う
わたしの体験なのでアテになるかどうか…
高校三年生で方向転換したので、他の人に比べてどう考えても何もかも遅いのですが、楽譜読むのに必要な知識がこの時点で付いていたので、新しく学ぶことはほとんどありませんでした。新しくやったのは速度と小節数に対して演奏時間がどれだけか計算するやつくらい…笑
そして楽譜の書き方もなんとなくわかっているので、ソルフェージュを習い始めても音聞きさえできればくらいです。
もし本当に行く気があるなら最初からそのように教えますが、可能性があるなら準備まではしますし、急に方向転換したとしてもなんとかなるように今の段階で基礎を作ります。
楽典だけをやっていてもそれで本当に楽譜が読めるわけではないので、楽典と新曲視唱を同時に行います。
簡単なものをまずはリズム読みして、リズムでできるようになったら音程をつけます。
わたし自体はこの手順は踏まずに新曲を歌いまくってたのですが、初心者にはかなりうってつけのやり方だったようで、メキメキと楽譜が読めるようになっています。
音大音高行かないのに、なんでやらなきゃいけないの?って思うかもしれませんが、
覚えて損することって一個もないんです。
むしろ何も知識なく進んでしまう方がまずいです。
全部段階を踏んでやれば難しいことはないので安心してほしいです。
もうひとつ、自分にはできないと最初から決めつけないように!日本人はすでに覚えてる92文字のひらがなカタカナに足してやばい量の漢字を覚えないといけないので、それに比べたら優しいですよ!笑
チェロのレッスン以外に受験用楽典も教えますので、お気軽にお問い合わせください。楽曲分析(アナリーゼ)をレッスン内にやりたい方もご相談ください。
読んでいただきありがとうございました✨
また次回もお楽しみに!
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