【読書メモ】『愛されなくても別に』
家庭環境や親との関係で生きづらく生きている少女たちの物語。
今時の若い少女の話だから、タイトルのセリフは、もっと冷めたような温度のセリフなのかと思ってた。
でも、本文ででてきたこの言葉はもっと叫ぶような悲痛なものに感じた。
帯の『“幸せ”じゃなかったら、生きていたらダメですか?』。
もうこの帯文だけで胸が詰まって何も言えなくなる。。。
もちろんケースバイケース。
コミュニケーション不足や、誤解が起こっているならコミュニケーションを取ったり、自分の捉え方を見直したり相手への理解を見直すことで解決できればとも思う。
でも彼女たちのようにもう搾取が生まれてしまっているような関係なら、
彼女たちを救うのは、彼女たちが言って欲しい言葉は、
綺麗事や常識の言葉ではなく
別に幸せじゃなくても生きていていいんだよ
愛されてなんていなくても生きていていいんだよ
家族だからって、愛されてるからって、お金を出してもらってるからって親を許さなくてもいいんだよ
だったりの
言葉なのかもしれない。
愛とは。生きるとは。家族とは。
難しく重く苦しいテーマの本だけど、救いや光があって、読後感は温かいものだった。
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