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親が子へ必ず教えるべき「お金」の事

最近会社に入社したフリーターとお金にまつわる話をして、あまりにも無関心であり、違和感あるいは大げさに言えば恐怖を感じたので「お金」について書いてみたいと思います。私は金融関係のプロでも無いので私見ですが・・・

彼は高校卒業後に定職につかず、アルバイト生活で40歳になっています。貯金はほとんどなく持ち家もありませんし親の支援も望めません。お金に対する認識や将来のことなど全く考えていないのです。ちゃんと会社に入る機会もあったのに、ただ気楽に居たいという理由だけでフリーターをしていたそうです。このままの生活を続けていると、65歳になってようやく国民年金が貰えるわけです。しかも満額もらえたとして年間78万円、月額6万5千円にしかなりません。もちろん65歳以降も働き続けるのは可能でしょうから何とか食べていけるのかもしれませんが、私にとっては恐ろしい程のその場限り人生だと感じました。以前、国が口を滑らせた老後に必要なお金2000万円報道もあったようにやはりきちっと考えるべきです。それも次世代のこどもの為にです。

日本の年金だけではもう難しいということは皆知ってはいます。特にこれからの若い世代が65歳あるは70歳になった時には、改善どころか無くなるんじゃないかとの懸念も世間で騒がれています。問題だと思う点は、頭で解っていても何も行動を起こしていない日本人の現状です。

日本人の現金好きは中々変えられないようです。クレジットカードは好きじゃない、いくら使ったかよくわからないからという人は多い筈です。しかし電子マネーの波は想像以上の勢いでやって来ています。もはや「好きじゃない」「使い方が良くわからない」では済まされない現実がすぐそこまで迫っているという事です。

話は少しそれますが、金融庁が発表してる日本人の個人資産の内訳とアメリカのそれの比較が顕著に「お金に対する考え方の違い」を物語っています。

     現預金    年金・保険    直接間接投資

日本   52%      29%       19%

米国   14%      31%       46%

日本人の預金好き?と米国人の投資好き?が明らかですね。これによって1995年から20年間で、資産の変動はどうなったかというと、日本は1.51倍(うち運用リターン1.2倍)米国は3.14倍(うち運用リターン2.3倍)だそうです。それぞれの株価指数は日本が10倍に対し米国は33倍と経済の安定性などの違いがあることは事実ですが、米国人はお金を働かせてお金を増やしているわけです

どこからこの違いが来るかと言えば「金融の教育」です。米国は国の政策として高校時代からお金の仕組みを習うそうです。投資の仕組みや意味、危険な事を若いうちから学んでいるのです。日本はというとそんな教育などしていませんしリスクを過大に考えがちです。国は何もしていないわけではありません。年金に頼っていないでNISAやIDECOとかやってね~税金安くするから!と宣伝はしていますが(NISA/IDECOも間接投資です)今一国民はピンと来ていないようですが、国の立場としてはちゃんと制度も作っているよ、考えるのはあなただよ!と言っているようなものです。

この文は投資しよう~とか米国のように頑張ろう!とかの案内ではありません。あまりにもお金に無頓着な日本人を憂いているだけです。銀行は預金を集め企業に貸し出し金利分配が来るだけで、低金利の今の時代では利息はほぼゼロです。米国の株価指数が増え続けているのも、米国人は銀行に預けるのではなく、株を買っている(企業に投資)から経済発展が早いのでしょう。

学校が教えてくれないのなら、国が助けてくれないのなら、親が子に優しく金融の仕組みを少しづつ教えるべきだと考えています。こどもが小さな頃から、お金の流れとか投資の意味や貸し借りの怖さとかを親から教わっておけば、その子の未来にはしっかりとした金銭感覚が身につくと思います。教えるといっても専門的な事ではありません。銀行にお金を預けると、こういう理由で利子がつくんだよ~とか、会社っていうのは出資者に株を買ってもらって、そのお金で利益を出して配当されるんだよ~とかからスタートです。

私は自分の子に、社会人になって給与をもらい始めたら手取り額の出来れば20%をNISAで積み立ててみたらどうかと言っています。20%は大きなお金ですが、生涯の年収を月で割って平均手取りが20万円とすると、20%で4万円×40年の480カ月で合計1920万円です。国が言ってた2000万問題を真に受けるなら逆算して手取り20%の預金ということです。

お金に慣れてくれば自分で考え、株などの投資もいいでしょうし、リスクも理解出来ると思います。無茶な事をしなければ2000万が3000万になるかもしれません。問題とすべきは親の役目として金融の感覚を持つきっかけを絶対に作ってやるべきであり、教わった子と教わらなかった子の未来は、必ず違いが出てくること間違いありません。

昔からお金の話は何だかハシタナく見られたり、専門雑誌でも大金持ちになる為云々など怪しいものも沢山あるようですが、大人になってからいきなりそんな投資話をされても、きっと上手くいくはずがありません・・・子どもの未来の為に、自分でもちょっと勉強をして教えていってあげて下さい!

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