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結局全部知ることはできない

見渡す限りの本、本、本。

本屋に行くと、

「あぁ、私はこの世の中の一部しか知ることができないんだな。」

本棚にびっしりと詰まった本たちの背表紙を眺めながら思う。そして本の厚みを見て1冊1冊に物語が閉じ込められているのだと考えると、私が生きている間に全ての本を読むことは不可能だと感じる。

私は変なところに完璧主義というかこの場合はコレクター精神(?)のようなものが働き、できれば世に出されているすべての本を読みたいと思っている。

しかし話題の本棚のコーナーを見ても私が読んだことのある本は少なく、どれだけ読んでも、この世界のすべての本を読むことはできないのだと知る。そうしてなんだか悲しくなる。

一生かけても知ることのできない(であろう)世界の全て。自分が読んだ本から得た知識は世の中のほんの一部であり、本を読んでいる時でさえも、そのような思いが沸き上がって多少の虚無感に襲われる。

映画『About Time』のTimのお父さん、Jamesのように時間を巻き戻して色々な本を読めたらいいのに。

Instagramで出版社のアカウントをフォローしていて、月ごとの新刊情報が流れてくるが、冊数が多くて、読むのに付いていけないよ!なんて思うこともしばしば。


読みたい本は膨大だが、その日の自分に合うと思った本を日々読む。少しずつ世界を知っていく。手に取った本に向き合い、本の世界に入り込めたらと思う。

【今日の好きなことば】「活字でベタ甘ラブロマ」(『クジラの彼』あとがきより/有川浩 著)


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