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二輪免許チャレンジ~動機~

9月11日夜10時。

僕は夜の蓮光寺坂を原付(1種)で走っていた。

流石に登り坂はきついのか、アクセルをふかしていてもついつい速度が下がっていく。

左手に桜ヶ丘カントリー、右手には耳をすませばの聖地である聖蹟公園。この坂を下れば大丸交差点で、さらに進めば川崎市。
坂を登りきり坂を下っていく。幸いにも法定速度50キロの道は車もまばら。このまま順調に進めば家には11時前には着けるだろう。

久々の原付での遠乗り。雨上がりの穏やかな夜風を全身に浴び、自然と速度が上がっていく。

「ウーーーーー」

あ、緊走のサイレンだ。ずいぶん近いな、と思いミラーを確認すると、真後ろにパトカーの赤いランプが見えた。

原付自転車の法廷速度は30キロ。明らかにそんな遅い速度では走っていない。どれくらいの速度を出していた?60キロの所までメーターは行っていたフィーリングがなかった。うーん、20オーバーくらいか・・・あれ、一般道での速度超過の点数ってどうだったっけ・・・高速より厳しいんだよね・・・・・・。

ふと教習所で大好きだった教官が原付の速度違反で免停を喰らった話をコミカルにしていた思い出す。またその前に通っていた教習所の教官が「原付には絶対乗るな、警官が一番狙うのは原付だから」と話していた姿も・・・。

幸いなことに55キロ(25キロ超過)で違反切符を切られたので、免許停止ではなく3点の加算で許して貰うことが出来た。

そして大丸から自宅への帰り道、僕は「原付はあかん。二輪を取らねば・・・。」と通説に思った。

考えると、原付は筆記試験だけで乗れてしまう免許。逆に言うと、乗り方や転び方等も教えてくれる人は誰も居ない。それはとても危ない。

また、教習所でも原付に乗せて貰った記憶が無かった。今となっては笑い話だが、一番初めてバイクを止めるときスタンドの出し方すら私は判らなかった。
どうしたらバイクを止めることが出来るの???と、キックスターターをグイグイ蹴ったり、キックスターターのペダルをスタンドと絡ませながら「スタンド降りないよ~」と、首をかしげていた。

考えてみれば日常点検もよくわかんない。だって習ってないから。多分参考書かなにかには乗っていたんだろうけど、乗るとき見ればいいや、というのりで眺めてすら居なかった。

そして2段階右折。1段目がいまいちどこに進めばいいのか判らない。ベトナムや台湾の人たちの曲がり方を参考に適当にやっているが、本当にこれでいいのかよくわからない。というか2段階右折なんてしたくない。小回りできない分信号待ち時間増えすぎる。

ほかにも加速も加速だしブレーキもたいがいだしY字型の分岐とかかったるい・危ない以上の言葉がでない。というか、車が50キロや60キロで走っている道で30キロまでしか速度出せないなんて、あり得ない!自然と40キロは出てしまうし、少し気を抜いてると50キロは簡単に出る。

・・・そう考えるとなんで原付の旅をしていたんだと自分が恐ろしくなる。

一度はちゃんとした乗り方やバイクの扱い方を知った方がいい。バイクは危ないことが多い反面、乗れれば大変気持ちがいい乗り物なのだから。

「大いなる力を持つ者には、大いなる責任が伴う。」

自動二輪の免許の取得を試みることにした。

といってもただ取得するだけでは面白くない。折角だからそのあらましをnoteに書いてみようかと思った。もちろんこの話以外にも気が向いたら書くことはあるかもしれないが、もしよろしければお付き合いいただきたい。

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