会計士(租税法)受験の方へ

自己紹介

   はじめまして、ice12です。少し前に会計士試験に合格しました。受験生時代は租税法が得意で、本番では下記の成績表の通り1位(偏差値74)を取り、総合順位も一桁で合格しました。

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※特定回避の趣旨から租税法の情報以外は伏せさせていただきます。また、総合順位も青インクの幅で一桁と示す、にとどめます。

租税法という科目

   一般的に、租税法は勉強期間が短いわりに、試験範囲が膨大であるため、①input ⇒ 暗記に走る、②output ⇒ 慣れるまで反復演習をこなす、という形になりがちだと思います。それでも合格は可能ですが、勉強の負担は重くなってしまうでしょう。周りの受験生を見ていた記憶ですと、特に租税法で肝となる法人税法は、単なる暗記と反復では限界があるようでした。
   私は、①input ⇒ 各規定の趣旨や公式の裏にある考え方の理解に努め、暗記量を減らすこと、②output ⇒ テーマごとに、問題を解くうえで何に注意すべきかを把握して演習すること、ということを心がけていた結果、特段多く租税法を勉強することもなく得意科目にすることができました。

   1人の受験生としての感覚ですが、租税法は一度理解して得点源にできれば、偏差値はそれなりの高水準で安定します。管理会計論のように標準原価の算定を1つ間違えることが大きなダメージになったり、企業法のように設問数の少なさ故にカバーしていない分野の論述で痛く失点したりすることはありません。そのため、租税法を一度固めておくことは、論文攻略のうえで大きなアドバンテージとなると思います。
   論文式も総合成績での勝負ですから、高い偏差値を安定して出せるこの科目は、私にとって大きな武器でした。実際、租税法を強みにしてからは、ほぼ他科目に勉強時間を充てていましたが、答練や模試でも租税法で一桁以外の順位をとったことはありません。
   なお、私は12月短答に合格した8か月後の論文で合格しているため、ゼロからの勉強でも数ヶ月あれば十分です。

当noteの目的

   私は、この試験が比較的苦手ではなかったので、試験合格後も友人に勉強を教えていました。ただ、租税法を教えるとき、私は上記の①・②を重点的に伝えていました。彼も先日それなりの成績で論文式に合格し、当面私が誰かに試験勉強を教えることはなくなりました。

   そこで、せっかくなので、自分の知識の整理も兼ねて、上記①・②の観点に特化し、私なりに蓄積したナレッジを流行りの場で会計士受験生向けに公表してみようと思い、noteを開設するに至りました。
   勉強時間に限りのある受験生という立場において、どのように勉強すれば対策しやすかったか、という記録をトピックごと(法人税法であれば、「寄附金」や「圧縮記帳」などの論点単位)にまとめていくつもりです。
   予備校の授業を復習したり、問題集や答練を解いたりする際に、1つの参考になればと思います。

   それでは、よろしくお願いいたします。

ice12

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