文章を書くこと

名付けがどうしても、下手

普段「500文字小説」なんていう短いお話を書いていて、さらに一人称で書くことが多いので、登場人物に名前を付ける事って、長いお話を書いている人に比べるとぐんと少ないんですが、それでもたまにどうしても名前を付けてあげないと話が進まないことがありまして。

 で。
 登場人物に名前を付けるのが、ものすごーく、苦手、です。

 頻出するのが「佐藤」と「鈴木」。
 日本人に多い名前トップ2なので、匿名性を持たせたい気持ちがある私には使いやすい名前です。
 私のHNが佐藤なんで、「佐藤」の方がよく出てくるかしら。

 匿名性というか、「存在してそうなしてなさそうな」みたいなのの境界線上っていうのは、私の中では結構大事です。
 嘘をつくときに大事なテクニックでもあります。
(「嘘」というのは私の中で大事なテーマです)

 実名っぽくなくていいのなら、二つの名前を対にして考えることも多いかもしれません。

・「アルト」と「ノイ」(ドイツ語で「古い」と「新しい」)
・「イツワリ」と「コトワリ」(「偽り」と「理」、意味より語感重視)
・「セツナ」と「トワ」(「刹那」と「永遠」、プリキュアに同じ名前のキャラクターがいるらしいので、今度某公募に出すお話に登場させてるのだけれどどうしようかと悩み中)
  などなど。

 短いお話ばかり書いているので登場人物自体が少なくて、一対分の名前があればだいたい事は足りるのですが、前にミステリーを書いたときに登場人物名がたくさん必要で、「端手衣子(たんて・いこ/探偵)」とかそういう名前を一杯考えました。
 向かないなあと思いましたです。

 短いお話を中心に書いているうちは「ちょっと困る」くらいで済んでいるので、きっとこのまま名付けが下手なままなんだろうなあ……。

 私がお話を書く時は、とにかく早く結末まで書き上げることが、モチベーション的に大事なので、名前を考えている時間がもどかしい、というか、考えているうちに書くことを諦めちゃったりすることもあるんですよねぇ。


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