働く統合失調症患者の日常(出来ない!編)
シリーズ「統合失調症患者の日常」ですが、大事なことを書き忘れていたので書きます。
今まで書いてきたnoteでは、意識高くしっかりした人に見えたかもしれませんが、そんなそんな、いつもいつでも出来ているわけじゃないです。
私の場合、出来ない時にやらないのもそうですが、出来る時にやり過ぎると反動で体が動かなくなることがあるんですね。
常に意識しているのは「出力70%をキープすること」。
普段から70%くらいの状態でいければ自分をほめるというか満足するようにして、何もできないーって時は70%を目指して(出来なくても責めすぎない)、今日はバリバリできるぜ☆って時は100%は超えないようにセーブするようにしています。
というのを前提に「なにも出来ないよおおお!!」って時の話。(前フリが長い)
そのうち「出来過ぎる! 俺最強!」状態の時のお話もしますきっと。
まずは平日の場合。
【朝】起きる。というか起きようとする。体が動かない。目覚ましのスヌーズを何度も止め、もそもそと動けたらもう出勤しないといけない時間の直前。
洗顔歯磨きは手抜きしてマウスウォッシュでぐちゅぐちゅやるだけでおしまい。5分くらいでオールインワン美容液→ファンデーション→口紅だけで家を出ます。
【通勤】ウォークマンの音量大きめに。普段はケータイ見たり本を読んだりするんですが、目を閉じてバスのアナウンス以外を意識から追い出すようにします。地下鉄では座れそうだったらちょっと強引にでも座ろうとします。朝ご飯(朝マック)は省略。座り込んでひと息ついたら動けなくなります。うっかり動けなくなってしまったら諦めて会社に電話、休暇のお伺いを立てます。
【会社着】お薬飲む! 頓服も最初から少量飲んで様子を見ます。
PCだけ立ち上げて、始業まで更衣室のソファベッドで休むことも。
【午前中の仕事】集中しすぎないようにしながら進めます。
こういう時に焦っているとしょうもない上にひどいミスをしがちなので、ToDoをしっかり確認して「締切日」「重要度」を考えながら、少な目に取り掛かります。
【昼休み】ご飯は食べることもありますが、あまりにつらい場合は同僚に「ちょっとつらいので昼休みは一人で休憩取ります」と伝えて、昼の薬を飲んでから更衣室のソファベッドへ。寝ます。寝過ぎないようにケータイアラームを昼休み終了5分前にバイブ設定して手に握っておきます。
【午後の仕事】午前中と同じようにほどほどで。16:00の夕方の薬を忘れないように。頓服も適宜。
【退勤】もともと残業がほとんどない部署なので残業のことは気にせず帰ります。ウォークマンの音量を上げ過ぎてしまうので注意。帰り道は暗いので耳が使えないと思わぬ事故に逢いそうで。地下鉄もバスも、座れる確信のあるものまで待ちます。
帰り道で夫にメール。内容は「体調が悪いこと」と「夕食準備ができない(かもしれない)こと」。夫からの返信は帰宅するまでにはだいたい来ます。
【帰宅】お風呂は入らないことも。汚いかもしれませんが、1日くらいお風呂に入らなくても死にません。その場合は顔だけ洗って新しい下着に。
うどんなどの買い置き(だいたいはある)を食べて就寝前の薬をしっかり飲み、お布団へ。ウォークマンで音楽を聴きながら寝ます。
夕食準備をしない場合、夫は自分でお弁当などを買ってきます。
上記過程は一日丸ごと続くというよりは、どこかの段階から「突然」襲われることが多いです。障害者枠採用で、「突然調子が悪くなることもある」とは伝えているので、朝の段階であまりにもつらい場合は有給休暇残を考えながら休むこともありますし、仕事中に休憩を貰うこともあります。
で、休日の場合を書こうと思っていましたが、薬飲んでごろごろしているだけでした。
こんな風な状態は、季節にもよるんですが、長くても2ヶ月以内にはまた訪れます。短いスパンだと2週間に1回くらいで繰り返してすごくつらい時期もあります。
あくまで私という一例ですが、こんな風に過ごしている人もいるんだよ、ということを知ってもらえればと思います。
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