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BAKENEKO DIARY

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飼い猫が交通事故で瀕死の重傷に。安楽死させるべきか、回復を目指して治療するべきか。治療を選択してからも、食道チューブでの給餌、傷の消毒、エサの選び方等、難題に直面する日々。危機を…
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#猫散歩

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー 1日目

BAKENEKO DIARY /DAY 1. 事故発生  娘のSを塾に送って、帰ってきた。月曜日の夜7時頃。もうすぐそこが家という交差点を左に曲がると、前の車が減速した。その前に、白の軽自動車が1台停まっている。しかし先には、遠くの方にヤマト運輸のトラックが停車しているだけで、なぜそこで軽が立ち往生しているのかわからない。 軽の運転手さんが降りてきて、前の車の人に話しだした。身振りから、何かをよけたいから、もう少しバックしてくれと言っているようだ。この時はまだ想像していなか

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  31日目

BAKENEKO DIARY /DAY 31. やっぱり猫って自由だね  新年の朝が来た。夫Pの実家に行って、義父母とお雑煮でお祝いするので、朝ご飯は食べない。ミータには、おせち代わりに少し上等なウェットフードといつものカリカリをあげる。あとは…トイレをさせておかなくちゃ。嫌がるミータになんとかリードを装着。一緒に外の出ると、コートとマフラーで防備しても、元旦の朝はやっぱり寒い。30分ほどして、ミータを家の中に入れようと抱きかかえた。 「ウー」 「え? ミータ、怒った?」

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  29日目

BAKENEKO DIARY /DAY 29. 年越し準備とミータの散歩  2020年もあと2日。いつもなら大晦日から同じ市内に住む夫の実家に泊まり、帰省してくる義姉一家と過ごすのだが、今年はコロナ禍のため帰省しないとのこと。私たちはミータを置いて出かけるのもほぼ問題なくなってきたが、さすがに泊まりとなると心許ない。まだ首輪もできていないので、リード散歩を継続しているからだ。ミータは外に出られることがわかってから、室内の猫トイレを使わなくなった。ひと晩くらいなら無理してでも我