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寒さに耐えてスロットルケーブルを自作した。整備その3

最近外が寒すぎてガレージ作業も億劫になってきた。
この時期は寒いからバイクに乗ならずとも整備だけは…と思っているが整備は整備で普通に寒いので全然進まない。ギアッチョも超低温では全てが停止すると言ってるし無理はしないでおこうと思う。寒いって超イラつく。

パルディンのブレーキとクイックスターターのワイヤーは生きていたがスロットルケーブルとチョークケーブルはゴリゴリに錆びて死んでいた。純正パーツは廃盤となりヤフオクにも上がっていないので作るしかない。世知辛い。
普通なレイアウトのバイクと違い、パルディンはだいぶ後ろにキャブがあるし、フレームパイプの中を通してたりするので長さが1.5mはある。探しても1.2mほどのものしか見つからずに他車流用は出来なさそうだった。1.5mのワイヤーでほぼポン付けできる廃盤になっていない車種を知っていたら誰か教えて欲しい。既にワイヤーは作ったので深く悔しがります。
チョークケーブルは自作を辞めてキャブ直付けの押し引きタイプをつけようと思う。めんどくさいことは極力避ける。しかも下手なレバーとワイヤーが減るのでシンプルになって良い。新チョークはそろそろアリエクから届くはず…アリエクガチャ成功してるといいな。
ちなみに写真のネジ部は純正ケーブルの先端を流用したものだが、アウターチューブを無理やり取ったら割れてしまった。多分この割れ目は亀卜的には吉兆だと思う。何事もポジティブが大切。

エンフィの時は中実丸棒で作ったが、今回はパイプを使って作ることにした(タイトル画像参照)。なんだかこっちの方が簡単そうだから。
横腹に穴を開けてそこからワイヤーを通し、ほぐしたワイヤーを極力左右に振り分けた。
多分振り分けなくても良いと思う。振分けはなかなかにめんどくさかった。
中実丸棒だと横に出さず、一気通貫で真後ろにワイヤーを出せば良いので遊び白の調整が楽なのだが、パイプでやる場合は側面に出すためにそこの調整が難しかった。ただしワイヤーがタイコからすっぽ抜けることはまぁあり得ないくらい物理的に頑丈になるので安心感はある。今度からこの方法で作ろうと思う。

パイプの中を板金はんだで満たす。
じゅくじゅくと溶けたはんだが中に入っていく様は見ていて楽しい。
いつもはんだを使うたびに語源が気になっていたので調べてみた。初出は江戸時代で枕草子のパロディ作品で出てくるらしい。つよき物の類として漆喰やむぎうるしと同枠ではんだが出てくる。
個人的には溶接より弱いので強いイメージがなくジェネーションギャップを感じる。
肝心の語源だが諸説ありだった。6個くらいある。
個人的には「錫と鉛の混合比が半々だ」を推したい。
工業の世界だとこういうただの親父ギャグネームは多々ある。機械要素展とか行くとこういったものが溢れていて楽しい。

錫と鉛の混合比が半々のものが固まったらはみ出たワイヤーを切って余分なところをヤスリで削って終わり。実際に取り付けてみたが変な引っかかりもないしバッチリだった。
しっかりと満足できる完成度に出来上がり、尚且つちゃんと機能するとHPIは急上昇し多幸感に包まれる。こんな些細なことでも満足できる人間なので安上がりである。
腹が立つほどの寒さもこの時ばかりは全く気にならない。

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