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【映画観覧記】

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映画の感想を、お絵描き付きで発表してみる試み。映画は一日に一本は観る。 多い日には3本とかいってしまう。 これは酒の肴のようなもので、夜長の楽しみのひとつ。
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2023年6月の記事一覧

【映画観覧記】『ラブレターパイラン』(2001)

『ラブレター・パイラン』(パイラン) 監督・脚本:ソン・ヘソン 原作:浅田次郎 出演:チェ・ミンシク、セシリア・チャン 週末に見た映画ですが、チェ・ミンシク主演だから選びました。 ですから浅田次郎原作なんてことも知らず、どんな展開になるかもまったく知らず、ましてやラブレターていうくらいだから恋愛もんはとても苦手なジャンルなので、こりゃあつまらない泣かせ純愛ものだろうくらいの気持ちで見始めた。 僕は俳優や監督で見てしまうタイプなので、ミンシクといえばパク・チャヌク監督「オール

【映画観覧記】『オリーブの樹は呼んでいる』(2016)

『オリーブの樹は呼んでいる』(El olivo) 監督:イシアル・ボジャイン 脚本:ポール・ラヴァーティ 出演:アンナ・カスティーリョ、ハビエル・グティエレス 昨日観ました。 脚本は「わたしは、ダニエル・ブレイク」でケン・ローチ監督と共に辛辣な映画を作った人。 スペインに憧れる。 パウロ・コエーリョの影響か、どうしてもサンティアゴ、、巡礼の道のイメージが拭えない。 樹齢2000年のオリーブの樹木が、ガジュマルかトトロの木かていうくらい幹の変形具合がかっこよくて、もう此の世の

【映画観覧記】『オン・ザ・ミルキー・ロード』(2016)

『オン・ザ・ミルキー・ロード』(On the Milky Road) 監督・脚本・主演:エミール・クストリッツァ(Emir Kusturica) 出演:モニカ・ベルッチ、ミキ・マノイロヴィッチ 「アンダーグラウンド(1995)」には驚愕した。 もう絶対的に日本人にはない感覚、この質感はユーゴスラヴィア(現セルビア)のものである。 どうしてこうさらりと描けるのだろう、それも半笑い、茶化しているように人が死ぬ。 この映画、鳥の類い、アヒル、相棒のハヤブサ、猫に蛇、熊、動物がたく