泥で染めたジャケット【ARTS&SCIENCE】【アルチザン】
シワやムラ好きな私にはたまらない、現行品の一着。
こちらは一目惚れで即ぽち。
ARTS&SCIENCEの泥染めジャケットです。
ライフスタイルショップ的な印象が強いA&S。
伝統的な技法やクラシカルなスタイルを取り入れながら、
現代的な日常着に落とし込まれたバランス感が魅力ですね。
雰囲気ありますねー。
上手い表現が見つからないのですが・・・まあ一目で伝わりますよね。
非常にビンテージライクな一着。
しかしあくまで ”ライク” な現代品。
このバランス感が独特で好きなんです。
素材はコットン100%ですが、ナイロンにも似たシャカシャカした滑りがあります。
しかし「ハリ感」と呼ぶにはやわらかい。高番手・高密度なポプリンのような感じです。
上品な光沢もあるこの生地に、ばしゃっと泥染めを乗っける。
新しくも古くもない、独特な雰囲気が醸されています。
形はクラシカルなサックコート。
ボタンが一番上まで留まるためか、ワークっぽい雰囲気がします。
この形にこの泥染め生地。なんだか、ものすごく感じが良くないですか?
そして忘れてはならないのがこの裏地。
総裏で、風合いのよい生成りのコットンが張られています。
何を隠そうこちらはリバーシブル仕様。
とても現代的。一着に込められた付加価値がすごい。
だからこうして袖を折ると・・・
ビンテージ好きにはたまらないバランスですよね。
ちなみにボタン裏には優しい木目がちらり。
こういう小さな発見感がより一層、服への愛着を深めてくれますね。
着てみると案外、派手すぎない。すんなりと日常に溶け込みます。
特に自然光のもとでは、ボケた色見がどこか懐かしい感情を誘います。
でも繰り返しますが、あくまでビンテージライク。
良い意味で、製品的です。
人によっては嘘っぽく感じてしまうかもしれないけれど、
私はこういうバランス、嫌いじゃないです。
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Th6czlFGL-s&feature=share
生地的に、あんまりぼろぼろになってもしっくりこないような気がします。
たとえばどこかが破れたとして、新布をあてても襤褸をあててもどこか浮いてしまう。
いっそヌメ革やスウェードなんかがいいのかもしれません。あるいはレーヨン、シルクなど。
それに洗いをかけてシュリンクさせ、かたちを崩してしまう。
革の色も移って、泥染めは薄れて、崩して崩していくことで雰囲気が出る・・・
そんな一着なのかなと、個人的には思ったりして。
もっとこう、くしゃっとさせるというか。
まあ分かりません。普通に着ていくだけでも充分かもしれません。
楽しんで、向き合っていこうかと思います。
イカサ
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