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インディーズゲームとの出会い

Raimondさん主催、ゲームとことば Advent Calendar 2022
への寄稿記事となります。お題は「ゲームと人生」。

この記事はゲームとことば Advent Calendar 2022 の18日目の記事です。
昨日は高見知英さんの
不思議のダンジョンで人生を学び、 RPGで世の中のありようを学ぶ 
でした。

皆さんは、インディーズゲームの存在を明確に認識したのはいつごろでしょうか?私のインディーズゲームとの出会いは7年前の2015年にさかのぼります。

あれはまだ、ゲームといえばポケモンやモンハンしか思いつかなかったころ。ゲームといえばゲームボーイやWiiといったコンシューマーゲームで遊ぶのが一般できでした。

ネットの記事を検索し、面白いゲームを調べ、Steamのアカウントを作り、コンビニでSteamのウォレットを追加して購入したゲームがあります。
その作品こそ、「Risk of Rain」ではなく….
Stranded deep」と呼ばれる無人島でサバイバルをするゲームでした。先日アーリーアクセスを抜け、正式版が公開されていましたね。

Stranded deep

しかしこれが大失敗。

家にあるパソコンでは高解像度のFPSなんてまともに遊べたもんじゃないスペックでした。カクツク状態で何とか遊んだものの、ゲーム体験は残念と言わざる負えませんでした。

補足を行うと、「Stranded deep」自体の要求スペックはそれほど高いものではありません。ただ、当時のパソコンのスペックが足りなかっただけです。

しかし私はそこであきらめなかった。当時のパソコンのスペックを調べ、それにあったゲームを探しました。
そこで出会ったのがそう、「Risk of Rain」です。

Risk_of_Rain

この作品との出会いが、私をインディーゲームの世界へと引き込んでいったのです。

1.安い
学生のお小遣いでも買える1000円という金額。

2.低スペック
ドット絵を採用した2Dグラフィックの為。スペックの低いPCでも遊べる。

3.無限に遊べる
ローグライクの為何十時間も無限に溶かすことができる。

金はないが時間は無限にあった学生の私にそれはもう強烈に刺さったのです。インディーズゲームの存在を明確に認識した瞬間でした。

 Risk of Rainがどういった作品を軽く説明すると、主人公達は宇宙の運び屋です。惑星間を旅してお客様の荷物を配送します。しかし、事故に合い宇宙船は大破。乗組員はバラバラになりとある惑星に不時着をします。不運は続き、不時着した惑星はモンスターがはびこる恐ろしい惑星だったのです。さあ、惑星からの脱出を目指そう。
 といったストーリーです。

大破する宇宙船「USE コンタクト・ライト」


 頼れるものは己のスキルと、一緒に惑星に降ってきた荷物だけ。お客様の荷物であっても、死んでしまったら配送できないので有効活用しよう。

惑星に不時着した荷物を回収してパワーアップ。


 Risk of Rainは英語のみの作品でしたが、荷物の効果を理解するだけで遊べる、言語依存性が少ないゲームでした。しかし、どれだけ面白い作品でもインディーズゲームの知名度は低く、Twitterで話題を目にすることもあまりありませんでした。
そこで私は考えたのです。

「どうしたらもっと多くの人に遊んでもらえるのだろうか」

 そこでたどり着いた答えが、そう「有志日本語化」です。英語のゲームだからプレイヤーが少ない。だから日本語にすればもっと遊んでもらえるだろうと。

 有志翻訳の道に一歩踏み出した瞬間でした。しかし有志翻訳なんて経験がなく、わからないことの連続でした。本作はGamemaker:Studio1で作成されたゲームなのですが、同エンジンの代表作としてUndertaleVA-11 Hall-Aがあります。そう、どちらも有志翻訳された経験のあるゲームです。その為ネット上には解析のための情報が多くありました。
 しかし、同様の手法で解析を行ってもなぜか日本語フォントに変更ができず、そこで一度目の挫折を味わいます。ですが諦めなかった。

 私は自分が解析した段階までを記事にし情報をくれる人を待ったのです。

 その記事を公開した1年後、とある方が日本語化に成功した旨を連絡してくださいました。そこから有志翻訳がスタートしたのです。
 当時の私はもちろん英日翻訳の経験もなかったため、人を集め作業所を整備し、同じくRisk of Rainを日本語化したいという思いを持った人に声を掛け、一緒に翻訳を行い、無事に日本語化が完成したのです。

Ukuleleの日本語文

 一つのインディーゲームとの出会いが、インディーズゲームを知るきっかけを与え、ゲーム翻訳者の存在を知るきっかけとなり、多くの人との出会いをもたらし、とここから私の人生は大きく変わっていったのです。

 みなさんのインディーズゲームとの出会いはいつごろで、どんな作品でだったのでしょうか?


ということで、
ゲームとことば Advent Calendar 2022  「ゲームと人生」 でした。



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