ホタルイカ漁
「昨日の夜、富山湾にホタルイカがたくさん来てたらしいから、僕行くけど、K(二男)に一緒に行くか聞いてみて。」
と、とある休みの日の午後、長男から連絡が入った。
え、またそんな急に…
ではない。
なにそれ、私も行く。
その日に決めてその日に出発。17時過ぎに出発して夜中に漁。そして朝帰り。
フットワークは軽い
私と子ども達は、急に決めて行動に移す、ということを時々する。
御在所岳もユニバーサルスタジオも、予定の無くなった休みの前日に、というか日付が変わる時分に思いついて、日帰り弾丸で行った。
時間は限られてしまうけれど、限られた時間で何を楽しむか、を決めて行けば充分に楽しめる。
生きる力
お金と時間を確保して遠出をし、素敵な場所に何泊もして旅をするのは、もちろんいい。ただそれは頻繁にできることではない。まとまったお金と時間の確保が気軽にできる人は、ぜひそれで日本の経済を回して欲しい。
それとは別に私は、日常生活のなかに、手を伸ばせば掴める楽しみを増やす力のある人間になりたい。そして子ども達にもなって欲しい。お金と時間の確保を待っているうちに、日常はどんどん流れていってしまう。その中にある喜びを落としていってしまうのは、非常によろしくない。人生のほとんどは、日常で構成されている。
生きる力というのは『どこへ行っても何があっても、自分で食べていくことができる力』なのかもしれないが、私はそれ以上に『どんな状況下でも、自分で自分の心を支える力、自分で自分の心を救える力』だと思っている。そして自分を救うためには、どんな状況でも、その中に楽しみや喜びを見出すことができるかどうか、見つける作業ができるか、見つける能力があるかだと思うのだ。
どこへ行っても、稼ぐ力があっても、生きていけない人はいる。稼ぐことができて食べていけても、生きていけなかった人が、世の中にたくさんいる。境界線を超えてしまった人が、たくさんいる。
だから、日々のなかに、小さなささやかな楽しみや喜びを見出す能力は、絶対に本人を救う。心を救う。命を救う。
そもそもの話
そもそも私はお金がないので、なるべくお金をかけない楽しみを見つける必要があるのだった。
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