星は出ていなかった
何日あめがふりつづいているのだろう。
いっそのこと、海になるまでずっとふりつづいてほしい。
ぽつぽつ
から
ザーザーにかわるとき、
雨のかおりがぐんぐんと躊躇なく体に入ってくる。
私の目に映るのは曇った空、ふたすじの灯り。
遠くを走る新幹線が空に浮かんでいる銀河鉄道のよるみたいだった。今のところ上りと下り、3本とおった。
電車もせわしない、でもどこか趣きのある姿に思た。
楽しさと退屈さ、自由にある孤独さ、
いろんな感情がおりまざる今、
雨が降っている時間だけ救いを感じる。
何も考える必要ないさと
気怠げな予感を
気負わない純粋さを
素直にわかってくれる雨。
何もしないことが嬉しかった。
何もないことが心地良くて良かった。
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