2023インカレに出た話。

インカレに行ってきた

 2023年度全日本学生テニス選手権大会。通称インカレに出場してきました。昨年に引き続き三重県四日市市で開催されました。昨年に続いてダブルスで2回目の出場になりました。結果は、予選から勝ち上がって本戦に勝ち上がり、本戦1Rを勝ち、2Rで負け、ベスト32となりました。昨年はシードをもらい、本戦2Rから戦い、一個勝って次で負け、ベスト16だったので昨年から一つ結果を落とす形となりました。
 正直言って悔しさはそこまで大きくない。去年とはペアが変わって、去年は同級生、今年は一つ上の先輩と組んだ。その先輩は僕とは違い、シングルスに比重を置いた選手で、今大会に向けてダブルスの練習にはそこまで重きを置かずに調整してきていた。今年は予選の関東大会で負けてしまい本大会のインカレも予選スタートになったこともあって、先輩にとってもダブルスには、そこまで全力を注いで結果を出しに行ってはいなかったと思う。

ダブラーとシングラーで組むことの難しさ

本当に器用な選手は、ダブルスもシングルスも上手くそつなくこなす事が出来る。対して、僕も含め器用でない選手はそうはいかなくて、時間をかけて練習して慣れる時間が必要で、僕の場合、急にシングルをやれと言われても、難しすぎる。得意不得意の問題もあるけれど、そもそも順応するのに十分な練習時間が必要だし、そうじゃないとどこか不自然な感じ、慣れてない感が出てしまう。それはシングラーの人にとっても同じなんだろうと思う。
対してそれが必要ないタイプの選手も確実に存在する。それはセンスと呼ばれるものなのだろうか…
 今回の試合もどうしても、ペアの不慣れ感から来るミスが出る場面があった。試合の全体を振り返って、ペア選手がダブルス慣れしていなかった事で、ダブルスに必要な対応力とか咄嗟の選択ミスがあった事で2Rの負けに繋がってしまった部分もあった。ペアの連携や戦略などの部分ではなくて、僕がどうする事も出来ない個人的なショットのミスで。前提として、こんなことをネット上に書き込んで、「ペアのせいで負けた」という事を言って言い訳をしたいのではないという事は言っておきたいです。勿論、僕にもミスがあったし、僕自身も実力不足です。
 僕自身はいわゆるダブラーと呼ばれる選手で、高校時代からダブルスで団体戦で使われることが多かった事がきっかけで、ダブルスが得意になりました。今まで個人戦も団体戦も含めて、たくさん試合をしてきましたが、今回ほど、はっきりシングルスが得意な選手と組むことは、ほとんど初めてでした。
 今大会を通して、シングラーとダブラーが組むことの難しさを感じました。今大会で足りなかったこととして、ペアの良さを生かすには、どうゆう戦い方をすればいいのだろうと考える事です。これはシングルスプレイヤーと組むときはより考える必要があると感じました。同時に、ペアの弱点をどう隠すか、という事も考える必要がありますが、この点においては今回、良く対策を練っていきました。具体的にはペアが苦手な速い球に対するボレーでミスが出ない様に2アップになったときいつもより外寄りに立ってもらって、ストレートのケアに徹してもらいました。ペア単体のミスに関してはどうする事も出来なくてもこのように対策すれば、苦手な部分での失点を少なくすることは出来ました。
 今回足りなかったのはペアの良さをどう生かすかというところ。今回のペアはサーブとフォアの打ち込みが得意な選手でした。サーブとフォアの攻撃に持っていくために、ただ、毎回Iフォーメーションから始めるのではなくて、ノーマルのフォーメーションでチェンジを使ったり、速球のサーブだけではなく回転系のサーブを混ぜるなどして、相手のリターン的を絞らせない努力をするべきでした。そのような工夫はダブラーである僕が考えてペアに伝えるべきですがそれが足りていなかった事は、今回の大会を通じて得る事が出来た課題です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?