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娘の意見を尊重し、新しい志望校で臨んだ中学受験

年度:2022
性別:女子
執筆者:母

 娘は、3つ上の兄が、中学受験をして楽しい男子校生活を送っているのを見ていたので、「自分もお兄ちゃんのように受験をして学校に行きたい」と思うようになり、ごく自然に中学受験を選んでいたように思います。

 4年生の時はスイミングやバレエをしており、塾に行く時間が取れなかったため、朝、四谷大塚のテキストで1時間ほど主人と学習を進めて、週末に四谷大塚の確認テストだけ受ける形で受験勉強を始めました。

 5年生になって本格的に受験勉強を始め、塾も兄の時と同じ最寄り駅近くのサピックスに行きました。塾での勉強は進度も早く、量も多くて大変でしたが、娘はもともとコツコツ努力する性格でしたし、兄が通っていたこともあって塾の大体の流れはわかっていたので、娘も主人も私も多少の成績の上がり下がりは気にせず進めていました。

 学校選びも少しずつ始めていました。受験勉強を始めるだいぶ前から、出かけたついでに近くの学校の学園祭に寄ったり、気になる学校へ通っている親御さんから学校の話を聞いたりしていました。4年5年生になると、コロナの影響もあり、なかなか説明会やオープンスクールに行けないことも多かったので、ホームページを見たり資料請求したりしました。また、いくつか行きたいところに実際に電車で行ってみたりもしました。でもいくら資料を見てもわからないことが多く、先生の雰囲気や部活の様子、先輩との関係など、知りたいことがなかなかわからないという現状でした。

 6年生になると塾の学習も家でやる宿題も相当大変になってきました。娘は、基本勉強は朝やっていたのですが、塾の終わる時間が遅くなったため、朝起きられなくなることもありました。塾で眠くならないように、学校に車で迎えに行き、軽く10分くらい仮眠をとらせてから塾へ行くようにしていました。寝不足で、学校を欠席することもありました。塾から帰った後もなるべく早く寝せたかったので、帰りの車の中で夕食(おにぎり等)を食べさせ、帰ってからすぐ寝られるようにしていました。

睡眠時間の確保は、受験勉強期間中ずっと大きな課題だったように思います。

 夏休みに入り、夏期講習志望校別のクラスが始まりました。娘は、女子学院クラスに行っていたのですが、もともと得意ではなかった算数のテストでつまずくことが多くなりました。塾の先生は「理解しているから大丈夫です」とおっしゃっていたし、他の教科は今まで通り順調だったので、私も主人もこれまでのように励ましながら様子を見ていました。

 ところが、夏期講習半ばになって娘が、「塾に行きたくない」と言い出しました。話を聞くと、算数のテストの点数のことが相当ストレスになっていて志望校別クラスに行きたくない、志望校を変えたいというのです。私も主人も正直、ここまで頑張ってきて今さら志望校を変えることに戸惑いました。塾に相談しても、「ここは乗り切って志望校は変えずに行きましょう」と言われ、ますます悩みました。

 結局、娘と私と主人とじっくり話をした結果、娘の意見を尊重し、志望校を変えて再出発するということになりました。幸いなことに、新しい志望校になった洗足学園は娘が学校説明会に行ってとても気に入った学校でした。娘は、志望校別クラスを変えてからすぐ塾に行きはじめました。

 この後も平坦な道ではありませんでしたが、受験勉強を乗り越え、娘は新しい志望校の洗足学園に合格することができました。今思い返すと、あの時しっかり立ち止まって娘の考えを尊重し、再出発したことが後の合格につながったのだと思います。

 入学後は、受験の時と変わらないくらいの学習量に辟易しながらも、念願だった学外活動に積極的に参加して充実した日々を過ごしております。

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