茨城言友会2022年5月例会(ダイジェスト)

例会概要

開催日:2022年5月15日(日)13時~
場所:さくま動物病院(つくば市赤塚)・オンライン(Zoom利用)
参加者:6名(うちオンライン3名)

近況報告

参加者の近況を中心に

  • ハイレゾ音源に凝っているので、ハイレゾ再生環境を構築している。

  • GW中に飯坂温泉(福島)に行ったら、定休日ということで1軒を除いて公衆浴場が閉まっていたので悲しかった。
    就活のほうで吃音状況に関してはあまり出なかったが、面接時に面接官から「吃音は治るか?」と言われた。その際に「吃音は"完治"しないが、"緩和"はする」と発言。

  • テイクアウトの電話注文で思うように言葉が出ない時、店員がゆっくり待ってくれてやさしく確認してくれることが嬉しく有難い。昔だったらせかされたり乱暴な言い方で聞き返されたりしてつらくみじめな思いをしたものだ。
    明治時代にできた楽石社について設立の背景についてネットで調べた。伊沢修二氏が教育者としての自身の研究の中から吃音矯正法を考え、実弟他吃音者のために実践されたものであることを確認した。設立の背景にはその当時の富国強兵策との関連はないようだ。それ以降のことだと思うが、軍隊では浪曲や謡で吃音矯正をしたという話を昔聞いたことがあった。

  • 最近、ジモティー(地元密着の掲示板サイト)の存在を知り、そこに茨城言友会のPRを行っている。
    落花生の苗を育てていたら、4回種を撒いても4回とも芽が出なかった。原因はネズミに苗を食べられたことが理由かも。

  • 経営している会社の職員の給与計算を間違える。金額計算で慌てることには要注意かも。

  • 茨城言友会に初参加。3年前に結婚して子供が産まれた。家族ができたりして「自分以外の」社会に対しての行動を取ろうと思い、コミュニケーションを取ろうとしている。吃音啓蒙に関しての活動も開始。最近は育休をとっているが、お食い初めの準備中。

茨城言友会PRポスター案

茨城言友会のPRポスターについての議論

  • 悩んでいるのは一人「だけではない」からこそ、ということをテーマにPRポスター案について話し合った。

  • デザイン案は複数案ベースで使用できれば?

ジモティーや地元の公民館などで使用予定。

言友会に入ってよかったこと

言友会に入るメリットを考える

  • 言友会に関わり始めて50年以上。
    言友会に入った当初は高度成長期、その中で職場「以外」で自分なりに何かがしたかった。今から思えば職場とは違う世界と充実感が欲しかったのだろうか? 言友会に関わることでエリートの視点ではない「弱いものの"見方"」がわかるようになり、視野と世界が広がった。世界の人とつながれた、と自負してもいいのでは。仕事以外で人生が「ゆたか」になれたのかも。

  • 60年くらい前、「吃音は治るもので治さなければいけない、治らないのは本人の努力が足りない」という風潮だった。大学卒業後、民間の吃音矯正所に通い、少しは言葉が出るようになり何とか社会生活を送ってきた。
    50代後半になり、言葉の出が悪くなり、吃音症状が悪化してきた。約8年前覚悟を決めて、新聞で見た茨城言友会の講演会に参加した。講師の話から最新の吃音に対する知見を聞いて、目からうろこが落ちた。これならもう一度吃音に向き合えると考え、以来言友会に参加している。いろいろな人と出会いやいろいろな知識を得ることができた。一緒に考えてくれる仲間がいることが大きな支えになっている。自分の人生の最大のテーマとして、これからも当事者の視点で吃音について考えていきたい。

  • それまで自分の人生の中での「選択」で吃音が大きく影響を与えてきた。吃音の問題は周囲よりも自分のほうが「条件が重い」と感じることが多かった。インターネットが一般に普及していなかった頃は図書館で精神医学の本を読んでいたが、吃音に関する本も情報もほとんどなかったし、吃音者も周りにはいなかった。そのことで吃音とバレたくないと人生の中で回避行動をとってしまった。
    しかしながら、就職してから初めて自分以外の吃音者と知り合う機会があり、吃音を気にしない姿に驚く。そのことから「吃音者が"一人でいる"ことはよくない」と思うようになった。そういう意味で当事者同士が集まることは人生を「ゆたかに」生きることができる。吃音があっても「ゆたかに」生きることが可能と伝えたい。

次回例会

2022年6月19日(日)13時~
会場:さくま動物病院(つくば市赤塚)・オンライン(Zoom利用)

次回例会参加にあたってのご案内

初めて参加、あるいは久しぶりに参加される方は、必ず事前に問い合わせフォームよりお申込みをお願い致します。
(会場の大きさの都合上、オンライン参加をお願いする場合もございます)



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