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追憶4

弟の命日とどちらが先だったのかわからないが、小2のある日に同級生が白血病で亡くなった。
当時の白血病なんて小2ではどんな病か知る由もなく、担任が言った『血液のガン』と言う説明も理解出来ていなかったと思う。

彼は自宅からすぐの場所に住んでいて、小学校入学時に同じクラスになり一戸建ての立派な家に一度だけ遊びに行った。
その後に入院して2年になった際に病欠のまま同じクラスになったのだが、一度も登校することなく亡くなった。

クラスでは彼を知る人物が私しか居なかったと言う理由で告別式に『お別れの言葉』を読んだ。

弟と同じく、白血病も現代医学なら治癒出来たかも知れないが、こればかりは仕方ない。

小2にして身近な人物の死を2回経験したのは後の死生観に影響があったと思う。

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