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Gift 2 キモセラピー(抗がん剤治療)の様子

こんにちは。
息子のがん治療の記録 シリーズ2です。


ひとつ前はこちら↓

キモセラピー初日、病院のミーティングルームにてドクターと対面でどのように治療が進むのかの説明がありました。
治療期間は全部で1年半から2年くらい。
治療は病院やドクターによって進め方が違うのではなく、アメリカのどこの病院にいても同じプロトコルで行われるとのことでした。

キモセラピーとは

化学療法(かがくりょうほう、英: chemotherapy)は、ある種の化学物質の選択毒性を利用して疾患の原因となっている微生物や癌細胞の増殖を阻害し、さらには体内から駆逐することを目的とする医学的な治療法の一種である。-Wikipediaより

息子の場合、キモセラピーは全6回、5回目か6回目の後に必要であれば摘出手術。
1回のキモセラピーは4~5日間。一言でキモセラピーと言っても、数種類の薬が投与されます。入院中は副作用のため嘔吐、薬によっては腎臓に負担がかかるので、たくさんの水分を点滴経由で与えられます。十分に体内の水分が整っていないと始められないので、開始が遅れた時もあったし、水分を多量摂取しているときは、寝ている時も2時間に1回はトイレに連れて行っていました。副作用については下にまとめています。

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色々な制限

キモセラピーを受けると、白血球の数値がさがり免疫が弱まります。赤血球・血小板が下がった場合は輸血が必要です。
白血球が下がって免疫が落ち、感染症にかかることが一番怖いことなので、人混みを避けたり、食べ物はちゃんと火が通っていることを確認、生野菜、特にいちごには気をつけてくださいと言われました。いちごの表面にはたくさんの種が付いているので、そこに溜まっている土や農薬は洗いきれないのだそうです。こう言う理由で必ずいちごはオーガニックにしたほうがいい野菜・果物ランキング一位なのですが、土からの感染を防ぐために特にファーマーズマーケットなどのナチュラルなものは避けないといけませんでした。しっかりトリプルウォッシュされた冷凍のものや苺風味ならOKなんだそうです。

怪我からの感染を防ぐため裸足で遊ぶのはだめ、バクテリア感染を防ぐためビーチもだめ、など結構制限はありましたが、去年からのコロナで外出も控えるようになっていたし、マスクも定着していたし、割と気をつけるのは難しくなかったです。

キモセラピーの頻度

キモセラピーは受けた初日を1日目として21日間サイクルで行われますが、本人の体調=血液の数値で少し左右します。
白血球をある程度の数値まで戻すために、キモセラピーが終わると毎晩ブースト注射を「私!」がします。
もうこの注射が毎晩億劫で(泣)
息子は、お風呂→注射と言うルーティンを覚えたので、お風呂のたびに「ピンチする?」って不安そうに半泣きで聞かれていました。
大体期間は10日間くらいで、血液検査でクリアするとやめていいよ、と言われます。
ドクターにはそのうち慣れてくるから、と言われ、いやいや注射は慣れないでしょーと半信半疑でしたが、本当に泣かなくなってきました(笑)
息子強い!!

キモセラピーの副作用

血液の数値が下がって感染症にかかりやすくなることに加え、吐き気、倦怠感、食欲不信。また、全身毛が抜け落ちます。髪の毛から始まり、眉毛・まつ毛、息子は結構背中が毛深かったのですが、ツルツルになりました。
あとは薬によって肌の色が浅黒くなったり、皮膚が剥けることもありました。そして熱が101°F(38.3℃)以上になると死活問題で即病院に来てくださいと言われました。
実際2回、101℉以上の熱を出し、病院に入院と言うこともありましたが、また別で書きます。

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ここまで書いてみて、


息子頑張ってる!!!(涙)


と正直思いました。
思いますよね??

こんな大変な目にあって(涙)、と思われるかもしれませんが、キモが終わると意外とケロっとしていました。白血球が少ないからといってずっとベッドで寝込んでいるわけではありません。体調が万全でなくても姉兄と遊びたい欲求が高くて、部屋を駆け回ったり、ソファでジャンプしたり。

「なんで病院に行くの?」と直接聞かれたことはないので、その辺は疑問に思っていないようです。年齢的に病気のことを理解できるかできないか微妙なところですが、私は物事が分かってくる前のこの年齢でよかったなと思います。

つづく

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現在息子はLAに移り、残りのがん細胞を死滅させるための治療に入りました。

もし同じように子どもの闘病生活を頑張っている方がいたらぜひメッセージをください。応援のメッセージもとても嬉しいです!!

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