EURO2024 グループリーグ第2節 観戦まとめ
クロアチア VS アルバニア
クロアチアはまさかのIvan Perisicが左SBの4−3−3。両SBは高い位置を取り最終ラインにMarcelo BrozovicがCB2人の間に入り組み立てを手伝っている。
アルバニアは綺麗な4−4−2。12分に先制したので基本ミドルからローブロック。しかし下がりっぱなしではなくしっかりラインの上げ下げ出来てるし、何よりカウンタになった際の切り替えの速さと走り込む速度は迫力がある。クロアチアの裏のスペースも広大なので一気にチャンスになる。何よりチームとしてカウンターの意識がしっかりしていて良い。
クロアチアは両SBがサイドに貼って、サイドのLovro MajerとAndrej Kramaricは基本中に絞っている。時間経過と共に左サイドはIvan Perisicが変わらず貼っていいるが。右はLovro Majerがサイドで中に右SBのJosip Juranovicが入るシーンが増えてきた。そして組み立てもモドリッチが最終ラインにまで下がってくるようになった。
前半はあっという間に終わった。特に序盤は攻守の切り替えが早く見ていて面白い内容。
そして予想以上にアルバニアが良かった。守備も激しく寄せに行くし、奪った時のカウンターの速さは見事。クロアチアは逆に相手のブロックを崩せず。負けたら敗退なので焦りを感じた。
後半はずっと見入ってしまう内容。クロアチアが攻め続けてアルバニアが守り切るといのが続いていた。ボールを持つのはクロアチアだがペースを握っているのはアルバニアな感じで、クロアチアは嫌な流れだが70分に同点ゴールから一気に流れが変わりその5分後に勝ち越しゴール。あんだけ劣勢な流れだったのに点を決めると流れが変わるあたりメンタルスポーツだなと。その後はアルバニアも攻めるも点を決められずに2−1で逆転クロアチア勝利かと思いきや最後の最後に同点弾をたたき込みまさかの2−2引き分け。
内容ではアルバニアの方が良かっただけに勝ちたかったもののある意味妥当な結果。逆にクロアチアは内容良くないにもかかわらず、勝ち越していただけにほぼ負けと言っても良い。正直アルバニアは初戦のイタリア戦が酷かったので全く期待していなかったが打って変わって良いチームになって驚いた。これを初戦で見せて欲しかった。
あまり目立ってないが特に前半に良いセーブを見せてくれた。
相手のFWをしっかり抑えた。守備の局面では相方のグヴァルディオルよりも貢献度は高かった。チーム全体として良いパフォーマンスの選手が少ない中で 1番よかった。
2失点したもののそれ以外は素晴らしいセーブを見せてくてれた。
CBで壁になって相手の攻撃を跳ね返し続けた。
ドイツ VS ハンガリー
ドイツは4−2−3−1の組み立て時に両SB高めで2CBの左にボランチのToni Kroosが下がって組み立てる初戦と同じ流れ。Florian WirtzとJamal Musialaの両サイドは中に絞るのが多くサイドはSBが担当している。
ハンガリーは3バックの守備時5枚になる型。基本ブロックは敷いているものの固くて鉄壁という印象は無い。結構裏やバイタル前に入られるシーンも見られている。
前半はドイツが手堅い運びな展開だった。ボールを支配しつつゴール前に入り込んだりシュートを打てていた。逆にハンガリーは守るので手一杯な感じ。ブロックは作るも定期的に中への縦パスも入ってしまっていたし、プレスも中途半端。もっとパスの出す側に圧力掛けないと回される一方だと思う。
前半でも状況的になっていたが後半はFlorian Wirtzが右でJamal Musialaが左になった。
ハンガリーはイマイチ点が取りたいのかわからない内容。前半とほぼ変わらないし前からも行く訳でもなくただブロックを作って守っているだけ。そんなこんなで68分にドイツ追加点。実質試合終了だと思う。2−0になってからは特に面白みがなく無難に進んでそのまま終了。ドイツは安定している。ただ、88分のGKNeuerのファンブルやSanéの調子の悪さは気になる。ハンガリーはまぁまぁ面白いメンバーが揃っているのに内容は期待外れ。攻撃の形や姿勢が全く感じられない。
右SBで安定した出来。守備も安心してみてられるし攻撃の時にも配給や攻め上がりなど良かった。
まさに安定している壁。危険を未然に防ぎ空中戦でも無敵。鉄壁。
精密機械。ドイツはToni Kroosのチームと言っても過言では無い。
スコットランド VS スイス
スコットランドはハイラインでプレスも高い位置から掛けに行っている。スイスはその高いラインの裏を狙うボールを出している。スコットランドはそのプレスの勢いとサポーターの声援で12分に先生を奪った。スイスは右サイドスコットランドの左の裏をすごい狙っている。25分に相手のバックパスのミスを素晴らしいシュートをシャキリが決めて同点。スコットランドはこの失点のようなバックパスを序盤か何本かミスがあったがそこをまさに突かれてしまった。
前半は 1−1。お互いの実力は五分という感じで、どっちに転ぶかわからない試合。
後半はスコットランドが持つ展開が増えて逆にスイスは守り気味。攻撃は空いてるスペースにロングボールが多くなってきた。スコットランドは球際激しいしチーム全体がハードワークして観ていて面白いし好感が持てるチーム。後半はずっとスコットランドを応援していた位頑張っていたし、何よりサポーターの雰囲気が物凄い良くて尚更応援してしまった。スイスは途中から引き分けでもOKな感じが見えてきて無理に攻めなくなってきた。そしてそのまま試合終了。 1−1のドロー。スコットランドは初戦0−5でドイツに負けたので何としても勝ちたかったがドロー。こんなに良いチームなので何とか予選突破してほしい。逆にスイスは前半は結構良かったが後半はそこまでリスクを取らず面白みに欠けた。
この試合も安定していたと思う。後はプレスをかけられても動じない落ち着きぶりは流石。
点こそ奪えないものの際どいシュートを放ったり裏抜けしたりなど後もうちょっとだった。
左サイドから切れ込みこちらも際どい惜しいシュートを何本も放っていた。ドリブルもそうだが特にシュートは速さもあるし結構面白い選手。
左サイドをハードワークし攻守に存在感。
中盤の真ん中で組み立てに貢献。
運動量はスコットランドの選手皆凄いのだが、それに加えて前線で体を張って上背はそこまでないもののしっかりとキープしてくれる。そこからパスだったりドリブルだったりの技術も高い。戦えるトップ下みたいなイメージ。
ハードワークできる運動量。前線からの激しいチェックや収める力など貢献していた。
スロベニア VS セルビア
スロベニアは高めのラインとハイプレス気味で相手のCBに対してコースを切りつつ中を埋めてサイドや中に入ったボールに対して激しくチェックに入ってる。攻撃時はショートカウンターや前にシンプルに早いボールを入れている。加えて20分くらいからスロベニアが持って押し込む場面も増えてきた。セルビアが奪えずにずるずる下がってしまいゴール前に固まってしまう展開が多く上手くいっていない感がする。22分と26分のシーンでVanja Drkusicがマークして激しく寄せているのも関わらず、キープしてポストするDusan Vlahovic凄すぎて笑った。
前半はスロベニアペース。シンプルな4−4−2で高めのラインから中やサイドに対して激しく寄せて奪ったらシンプルに縦のカウンターで良い場面を何度も作っていた。押し込まれても中を締めてしっかり寄せていて良い場面を作らせていない。
逆にセルビアは良い場面が40分過ぎになってからやっと何度かあった形で手こずっていた印象。前からのプレスもそこまで行かず緩いので全体が押し込まれて下がってしまう場面が多かった。しかし終盤見せた個人の突破力やシュートなど個の強さはセルビアが持っている印象なので、チームで攻めるスロバキアか個人の力で押し切るセルビアかの展開に後半はなりそう。
後半はセルビアがペースとってきた。特にWBがあまり下がらず高い位置に陣取っているのでスロベニアもそれで押し下げれている。スロベニアは前半の序盤で見せたような前から激しくというよりはミドルブロックで受ける展開が増えてきた。なので押し込まれ気味ではあったスロベニアだったが68分にカウンターで点を奪いスロベニア先制。
セルビアは点が欲しいので前線にロングボールを放り投げるのが多くなってきた。
そのまま点を奪えず1−0でスロベニア勝利かと思いきや最後の95分にCKから予備っちが決めて 1−1の劇的ドロー。セルビアは勝ちに近い結果。逆にスロベニアは負けと言っても良い結果に。個人的にはセルビアはタレント揃っており好きだが、チームとしてや内容は圧倒的にスロベニアだったので勝って欲しかった。
逆にセルビアは期待外れ。個で惜しい場面やシュートは何本もあったがチームとしては微妙で連動性は無かった。
結局ロングボールやセットプレーなどで高さ強さを生かすくらいしかチャンス無い。
個人では良い選手揃っているのに勿体無いチーム。
右SBで守備は勿論何と言っても先制シーンでは自分でボールを奪ってカウンターを発動させて最後は自分で決めるという素晴らしい仕事ぶり。それ以外にもシュートを打ったりと攻め上がりも良かった。MVPだと思う。
前試合に続いてこの試合でも体を張った守備で勝利に貢献。
ボランチで特に守備で貢献。目立ったシーンは少ないものの守備の貢献や10番らしいパスなど地味に貢献。
場面は少ないもののチームとして信頼されてるのが伝わる。攻撃時では彼のボールが多いし、しっかり収めるだけでなく足元に加えて動き回る機動力も兼ね備えている。良い選手。
足元上手い。体に近い位置で扱えるので相手は取りずらいし、キープ力やドリブルなど良いアクセントになる。
恐らく採点や評価は散々だとは思うが、個人的には圧倒的なフィジカルでキープするポストプレーなども含めてこれぞFWという感じがして好き。
バーに当てたシュートなど怖さは常にあった。空中戦やフィジカルもあるし自由にやらせたら点を奪いそうな雰囲気が出ていた。
後半途中投入で時間は少なかったものの何度かキレのあるドリブル突破やシュートなど面白い存在になっていた。
デンマーク VS イングランド
デンマークは3−5−2の守備時に5−3−2になる形。全体がコンパクトで中を締めている。それとBukayo Sakaらがいる右サイドを非常に警戒しているのが伝わる。攻撃に移った時も雑に前に出すのではなくしっかり回して全体も広めにとっていて丁寧にしている。
が、良い立ち上がりだったが16分に失点をしてしまった。
しかし点を取ってからむしろイングランドが悪くなってきた。押し込まれる展開が続きゴール前まで全体が下がりボールも奪えなくなってきた。逆にデンマークはラインもしっかり高めで全体を広く使い回しながらチャンスを作っている。守備でもしっかり前からいっていて負けてはいるものの内容は良い。
と思っていたら35分にミドルを決めて 1−1同点。
前半はデンマークの良さが目立った。攻撃時に両WBがサイドに貼って幅をとり3CBとPierre-Emile HöjbjergとMorten HjulmandのボランチとChristian Eriksenが下がって組み立てつつ前進して押し込めている。逆にイングランドは先制後押し込まれてボールを奪えず良い形が全然作れない。後半どう変えるか見所。
後半もデンマークペース。イングランドはイマイチ取り所がわからないし取れてない。デンマークはハイラインで勿論裏へのスペースを狙われたりもしているが、押し込めていてすぐプレッシャーにいって出しどころを潰しているし、裏へ出されてもうまく守備が対応している。
後半メンバーを変えてややチャンスを作るも結果 1−1の引き分け。デンマークとしては勝てた試合だったかなと思うし、内容では圧勝。ボールを丁寧に扱いポゼッションして守備もハイプレスハイラインで高い位置で取ろうとする姿勢など良いチーム。
逆にイングランドはまるで良い所が無い。攻撃も単発感が否めずタレントの無駄使い。
酷い内容だった。
この試合でもアンカー気味でパスを受け組み立てていた。だけじゃなくゴール前にも上がっていったり奪われた後の最初の守備や潰しなどかなり効いていた。90分通して運動量豊富で個人的MVP。
ボランチとしてPierre-Emile Höjbjergよりは若干高めでパスを受けたり散らしたりなど運動量豊富。後は何と言っても同点スーパーミドルは圧巻。
無尽に書き回り組み立てに参加しつつチャンスメイクをどんどんしていた。
初戦から思ったが背がデカくてキープ力もある。守備もサボらずやってくれるし良い。
守備で安定した出来。ミスしても自分で取り返すなど身体能力も凄い。イングランドの選手でMVP。
結果点に絡めなかったものの、デンマーク目線で言えばめちゃくちゃ怖い存在だった。デンマークはなんとか守り切っていたもののドリブル突破や裏抜けなど危ないシーンを作れていた。
スペイン VS イタリア
イタリアは攻撃時左のFederico Dimarcoが上がって最終ラインが3バックになりボランチがJorginhoとNicolò Barellaの2人で全体が3−2−5になる。逆に守備時にはFederico Dimarcoが下がり4バックの1ボランチにNicolò Barellaが入り4−1−4−1になる攻守で変わる可変式。スペインはそれに比べるとそこまで可変せずオーソドックスな4−3−3。スペインはハイラインで押し込んでいてイタリアはどちらかというと守り気味な展開。しかしイタリアはスペインの高いラインの裏を狙っている。あとスペインのRodriにマンマークとかで対応するのかと思いきやそこまで極端にマンマークなど特別な対応はしていない。
前半はスコアレスで折り返し。感想としてはスペイン強い。イタリアが終始防戦一方になっていた。チームとしてもハイラインで高い位置でボールも奪えているし、中盤にはRodriやFabián Ruizらがミドルを狙ったりサイドにはWilliamsやLamine Yamalなど速さと突破力を兼ね備えている選手がいて攻守に隙がない。
後半も変わらずスペインペースで進む。ちょっとスペインが強すぎて衝撃的。イタリアがても足も出なくて攻めも守りも全く機能していない。そのまま終了。1−0だが点差以上に差を感じた。これまで見たEUROの試合の中で一番強いなと思う。全然優勝候補というか大本命だと思う。それくらい強すぎ。
特に守備面での貢献がすごかった。左SBながらカウンターなどの際は躊躇なく中に絞り切って相手に寄せていって攻撃を未然に防ぐ場面が何度も見られた。素晴らしい。
攻撃では組み立ての起点で経由地点として欠かせない存在感。
キレキレで調子良さそう。持ち運びやドリブルなどでチャンスを作り惜しいミドルのシーンも何本かあった。シュートは枠内に行くし速さと勢いのあるミドルを打てるのも良い。
ライン間で受けて相手が嫌がる場所でボールを受けてチャンスを連発していた。
逆サイドのLamine Yamalも良かったがこの試合では左のこの選手がかなり良かった。何度もサイドを突破しクロスや切れ込んでシュートなどかなり脅威になっていた。対峙するGiovanni Di Lorenzoも苦労していて二人で挟みにいってなんとか対応していた。
ビックセーブがあり彼じゃなければ失点してたかもというセーブを見せてくれた。
OGしたり中々彼の良さである攻撃の貢献は見せれなかったものの、終盤に徐々に持ち上がりをする場面が見られた。そのプレーを見るとやっぱり上手い。落ち着きもそうだし剥がす動きなど思わず唸ってしまう。
スロバキア VS ウクライナ
序盤はスロバキアはハイラインのハイプレス。守備時は4−5−1で相手のCBにもコースを切りつつプレスをかけて、中盤もハーフラインよりも高い位置でボランチやサイドに入ったら一気に奪おうとしている。全体がコンパクトで高い位置にいるのでその分裏のスペースがとても空いてしまうが入りは良いと思う。
ウクライナはミドルブロック気味でこちらもコンパクトな4−4−2のような形で受けている。プレスはかけるものの中を閉めていてサイドに追いやりつつ、ハーフラインを超えてから本格的に奪いに行くという形。特に11番と14番が2トップになる4−4−2に守備時はなるのだが、特に14番がスロバキアのアンカーのStanislav Lobotkaをマンマーク気味で見ている。それ以外にもスロバキアの中盤に対してはマンマーク気味で対応している。
前半はスロバキアのハイプレスにウクライナがだいぶ苦戦した内容。得点してもハイラインハイプレスをやり続けて、ウクライナはそれを中々打開できなかった。何度か裏のスペースへのカウンターで良い場面を作るも試合を掴んでいたのはスロバキア。後半はこのハイプレスがどこまで保てるかが鍵になりそう。
後半もスロバキアはハイプレスを継続。ウクライナも若干プレスの圧力は強めてきたもののそこまでガッツリ前から行くという感じではない。55分にウクライナが同点に追い付いたらプレスも強くなってきて、スロバキアの中盤にも激しく行くようになってきた。
点を取ってからはウクライナが優勢になってきた。スロバキアもハイプレスは継続してるものの前から奪える場面が減ってしまい徐々に押し込まれるシーンも増えてきた。
そんな中で80分にはウクライナが逆転弾を決める。裏への対応も軽かったし、スロバキアの良いセーブを見せていたドゥブラフカがシュートを打たれる際に顔を背けてしまったのも悔やまれる。
その後はスロバキアは猛攻仕掛けるも点を奪えず2−1でウクライナ。チームとしては組織されていて良いチームなスロバキアだがどうしてもタレント不足を感じてしまい攻撃陣がもう少しクオリティがあればと思ってしまった。ただハイプレスで弾かない姿勢は好き。
逆にウクライナは後半少しは良くなったものの、全体としては手詰まり感がありタレントが揃っている割には微妙でこの先勝ち上がるビジョンが全く見えない。勿体無いチーム。
相手のマークを受けながらもボールを持った時の安定感や未然に防ぐ寄せや守備の部分など良かった。
得点も決めたし特に後半は絡む機会が増えていて良かったと思う。そして2点目のアシストもして1G1Aで多分MVP。
ポーランド VS オーストリア
開始早い時間にオーストリアが先制し基本はオーストリアペース。ラングニック監督なのでハイラインハイプレスなのかと思っていたが、ラインは高いもののそこまでハイプレスではない。ハーフライン超えたり縦に入ったら奪おうとしている。攻撃ではボールを回しつつ相手を引き出してからカウンターを狙う展開が多い。20分過ぎからポーランドもゴール前まで行く場面が増えてきて30分にピョンテクのゴールで同点に。
ポーランドは相手のゴールキックや相手の陣地に近い時にはマンマーク気味で前からハイプレスにいっており人に対しても激しく寄せているのでオーストリアはそれに苦労している。けどハイプレスの割には思ったよりコンパクトでは無く悪い意味で距離感が遠い感じがしてスカスカな印象がある。
前半は早い時間に点を決めたオーストリアが悪い意味で落ち着きすぎてアグレッシブ感が少なく相手の様子を見過ぎてしまいそこをポーランドが上手く突いた感じ。
後半Patrick Wimmerが右サイドに投入されてKonrad Laimerが右サイドからボランチへ移動。後半拮抗した状況の中でオーストリアが67分に点を奪い2−1に。78分にはPKも決めて3−1。試合はそのまま終了。結構塩試合だった。期待していたオーストリアはこの試合では期待外れ。初戦見た時は勇敢にガツガツ行っていてレッドブルっぽくて期待が持てたチームなのだがこの試合では激しさもなく並のチームになっていた。ポーランドに関してはこの試合含めて本当に印象が全くないチーム。
1点目もアシストしたし特に前半は彼の左サイドから攻撃が多く悪くなかった。
右SBで体を張って守備に貢献。
この試合では左サイドで先発。凄い良かった訳ではない。しかしPKの獲得や際どいシュートも放っており怖い存在の一人だった。
オランダ VS フランス
フランスはシンプルな4−2−3ー1。そこまで極端な可変はないもののKylian Mbappéの代わりに左にはAdrien Rabiotが入っていて、中に絞り気味で左サイドは左SBのテオが一人で担当している感じ。オランダは4−2−3−1か4−3−3どちらもトップ下にXavi Simonsが入る。守備時にはXavi SimonsとMemphis Depayが前線に残り4−4−2気味。
オランダはミドルブロック気味でどちらかというと守備よりで構えてから前の速さを生かしたカウンター狙いな感じ。
前半は引き分け。フランスが持って攻めるのに対しオランダが素早いカウンターでチャンスを窺う形。お互いレベルが高くシュート精度も威力どちらも高いので惜しい場面はお互いあった。
後半もそこまで変わらずオランダがミドルブロックで構える。ただ押される展開が続いて中々前へ前進することができずに攻撃することが出来ていない。チャンスはフランスの方が多く惜しい場面入っているもののなんとか防いでいるオランダ。試合はそのままスコアレスで終了。引き分けだがフランスが強いと感じた試合。スペインVSイタリアのスペインほどの衝撃的な強さではなかったが、間違いなく優勝候補筆頭。穴らしい穴がない。N’Golo Kanté、William Saliba、Aurélien Tchouaméniらの守備にAdrien Rabiot、Antoine Griezmann、Ousmane Dembéléの協力攻撃陣。しかもそこにKylian Mbappéがまだ居るとなると恐ろしい。このオランダを押し切って攻撃の形をまともに作らせずに攻撃し続けたのもすごい。
逆にオランダはこのフランス相手によく戦えていたと思う。オフサイドでゴール取り消されたが点も決めたしCody Gakpo、Jeremie Frimpong、Denzel Dumfriesの快速選手にMemphis DepayやXavi Simonsらが絡む攻撃は迫力がある。守備でもBart VerbruggenやVirgil van Dijkが締めてくれるので硬さもある。特にフランスの攻撃を凌ぎきっていたのでレベルが高い。
この試合でも圧倒的に壁。特に空中戦に関しては的なし。安定感抜群。
この試合でも1トップ。キープ力あるので収まるしパスやドリブルなども出来るので結構トップとしてやれてた。
全試合に引き続きこの試合でも圧倒的。守備はあえて言及する必要も無いのだが、攻撃での貢献も素晴らしい。ゴール目に入る動きやパスなど守備だけでなく攻撃の貢献が目立っていた。個人的MVP。
前の試合では微妙だったがこの試合ではキレキレで、相手のNathan Akéを防戦一方に追いやっていた。カットインのシュートは怖い。
N’Golo Kantéとのコンビで安定していた。守備とパスの精度も高く良いパスを配給していた。
いろいろな場面で顔を出しパスを出したり引き出したりと地味ながら組み立ての貢献。
決定的な仕事はできなかったが、チームの重要選手だなと再確認。間で受けたりと相手の嫌がるどころを突いていった。パスやシュートなどの技術も素晴らしい。
ジョージア VS チェコ
ジョージアは守備時綺麗な5−3−2ブロック。ミドルで構え気味でハーフラインを少し超えてからプレスしている。奪ったら前線へ素早くカウンターが徹底されている。切り替えが早く切れ味があり見ていて迫力のあるカウンターになっている。ジョージアは中盤の9番がトップの位置に攻撃時に入ることが多く彼が右ぎみに位置取って3トップみたいになることが多い。
前半は45分に獲得したPKを決めたジョージアがリードし1−0で折り返し。ジョージアが5−3−2で守ってカウンターを狙い、チェコはサイドからのクロスでチャンスを作っていた。
後半はジョージアが変わらずミドルか少し下げてローブロック気味で試合に入る。チェコも猛攻を仕掛けて押し込まれる展開が続く。押し込まれる展開が長いのでこのまま守り切るの難しそうだなと思っている矢先に58分にCKでチェコが同点に追いつく。その後も防戦一方でゴール前に全体が下げられているのでこぼれ球も中々拾えずに攻撃へ転じれていない。守り切るのがやっとと言う感じ。
結果は 1−1の引き分け。ジョーシア目線で終始見ていたが、守ってから素早いカウンターを狙うというのが意識されていて気持ちもある良いチームなのだが、同時にこのチームの限界も見えた試合だった。守備も凄い硬い訳でもなく攻撃も悪く言えば個人の突破能力頼みなので決勝トーナメントは難しいかなと感じた。
前半から立て続けにビックセーブを連発していた。最後の砦になって彼がいなければもっと失点していたと思う。MVP。
中盤の何方かと言えばアンカータイプ。ボールを散らして上手く組み立てていた。
ジョージアの槍。彼の存在がジョージアの1つの戦術になっていた。ドリブル突破と速さはすごい。決定的な仕事は出来ず終盤はミスもあったが存在自体が脅威でチェコも手を焼いていた。
トルコ VS ポルトガル
ポルトガルは4−3−3で組み立て時には両SBが上がり2CBと本日アンカーで先発のJoão Palhinhaが間に入る形。しかしVitinhaも下がり気味でこちらも組み立てに参加している。ややVitinhaが高め。加えて右SBのカンセロもたまに中に入ってきたりする。そのカンセロは1列前のBernardo Silvaの位置まで上がったり右中に入ったりと高い位置にいることが多い。逆にBernardo Silvaは右サイド下がりめでボールを触ることが目立つ。
立ち上がりから予想通りにポルトガルがボールを持ちチャンスを作る。23分に点を取り、29分にもお笑いOGで追加点で早くも2−0でりーど。
前半はそのままリードしたまま折り返しへ。トルコとしては2失点は痛い。ただマンマーク気味でハイプレスが結構効いている時もあったのでまだ分からない。
ポルトガルはVitinhaが前試合と比べて少しボールに触るのが少ないのが気になった。アンカーにJoão Palhinhaがいてポジションが被ってしまい、真ん中で触ることが少ない。
後半もポルトガルが1点を追加し3−0で危なげなく勝利。
トルコは守備のミスもあり勿体無い失点で流れを手放してしまった。スタメンも前良かったArda GülerやKenan Yıldızを入れないなどイマイチわからない選手先発。ポルトガルはメンバーが揃っておりベンチも豪華なので、スペイン、フランスに次ぐ優勝候補になれると思う。
年齢を感じさせない安定した守備。
確かに守備対応がアレな所はあるが攻撃の絡み方だったりは魅力的。リスクはあるが攻撃の見返りがある面白い選手。
全試合よりは圧倒的ではないものの後半は絡む形が増えて上手さを見せてくれた。見る度に旨さと良さを感じる。
この試合も左SBで攻め上がり守備など良い働き。自軍で奪われずにドリブル突破や持ち運べたり、押し込んだ後のクロスなど攻守に隙が無い。
ベルギー VS ルーマニア
試合はわずか1分に序盤の勢いのある状況からYouri Tielemansが点を奪い先制。
ベルギーは3バック21番が右WBでWout Faes、フェルトンゲン、Arthur Nicolas Theateの3枚。ルーマニアはミドルブロックで構える。ベルギーは攻める時間も多くルケバキヨやYouri Tielemansが間で受けたり21番やJérémy Dokuがサイドで突破したり凄い得点のにおいがする内容。ルーマニアはそれに押され気味で防戦一方。
前半は1−0でベルギーリード。ただスコア以上に差を感じてベルギーの強さが際立った前半だった。奪ってからのショートカウンターで幾度もチャンスを作っており複数得点しそうな勢いだった。
後半もベルギーペース。カウンターで何度もチャンスを作るも中々点を決めれず。ルーマニアも徐々に押し込む時間も増えてきていたが追加点を奪ったベルギーが勝利。初戦は酷かったベルギーだがこの試合では見違える程良くなっていた。後半は少し勢いは落ちたもののしっかり勝ち切れた。相手が相手だがベルギーこの試合に関してはベルギーめっちゃ強いなと感じた。このスタメンが現状ベストでは無いか。素早い攻撃も多くて見ていて面白い試合だった。課題を言うならばあれだけあった決定機を決められなかった得点不足な所か。それ以外は完璧。
堅実なセーブにピンチもしっかり防ぐなど勝利に貢献。
この試合も素晴らしい守備対応。安定している対応に組み立てに参加したりと攻撃にも関与出来るのが良い。
右WBで積極的な攻撃参加でチャンスを作っていた。
ボランチで番人になりシャットアウト。豊富な運動量も良い。
2列目的な位置で特に前半はチャンスに絡んでいた。ただあれだけ攻撃に絡んでいたのに最後の部分のシュートを外したり、大きく枠を外したり、相手に当たり負けしてしまうなど最後の部分で精彩を欠いたのは課題。
このチームの王様。ボールを持って前を向くと期待しか無い。パスの精度は完璧でそれだけでなく中盤でも抜けるドリブルや正確性は頭抜けている。チャンスを演出し続けたので個人的MVP。
キレキレのドリブル。数あるドリブラーの中でも特に凄いと思う。彼だけ倍速に見えるくらい仕掛けがはやい。ドリブルしているとワクワクしてしまう。
今日も謎の決定力不足を発揮。オフサイドで取り消されたり可哀そうな部分もあるが,それよりもポストの精度が非常に高い。しっかり収めてくれるし,その後のパスも正確なのが良い。本当に後決定力だけだがそれ以外は素晴らしい。
何度もビックセーブを連発していた。
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