変わっていくこと

　2023年が終わろうとしている。早すぎて怖い。もう今年も終わるし、大掃除をしながら部屋と一緒に気持ちを整理してみようと思う。

　私は自分自身だったり自分の身の回りだったり変わっていくことに凄く抵抗がある。

　高校に入ってしばらく経った高校1年生の冬、久しぶりに会った友達に何気なく「なんか変わったね」と言われて何故か凄いショックを受けたことがある。中学の頃からずっとこの最悪な一重瞼を埋没したいなとか思っているけれど、周りになんて言われるか怖くて未だにできていないし、バンドメンバーに卒業したらバンドをどうしていくか怖くて未だに聞けていない。

　例えば食べ物。ピザを食べるとなったら毎回マルゲリータしか食べないし(サルバトーレが望ましい)、ラーメン食べるとなったら家系しか食べない。(町田商店が望ましい)朝は決まってセブンイレブンのココアしか飲まない。ファミマとかローソンのココアじゃない、セブンイレブンのココア。他の食べ物を試してもしそれが好みじゃなかった時とても損した気分になるのでいつもと同じ安定を求めてしまう。

セブンのココア☕️
スタバより断然美味しいから皆飲んでみて欲しい

　あとは人間関係。自分で人見知りと言うのはあまり良くは無いが極度の人見知りである。もちろん"初めてきちんと関わる人"に人見知りは出るし、友人や1度打ち解けた人にも一定期間空くとなんて喋り始めればいいのかすら分からなくなってしまう。素の自分が出せなくなる。気疲れしてしまうし、いつもと同じ人といつもと同じ会話で良い。番外編で好きな人だと、その人のことを好きじゃなくなる自分がどうなるか分からなくて怖い。

　数ある中でも1番致命的なのは、知らない音楽を聴かず嫌いしてしまうところだ。いつも同じ曲を聞いているので同じような曲しかできない。とにかく引き出しがない。本も読み始めるまでがかなり労力を使うので、あまり読まなくてとにかく語彙力がない。歌詞が書けない。早く直さなければいけないところなのだが、音楽を作る身なのにどうしてもディグる行為にとても壁があって体力を使ってしまう。AppleMusicの2023年のトップアーティストもランクインしてるのはほぼ去年と同じだった。

　そんな中で2023年自分ではどうしても避けられなかった変化は自分のバンドの活休だ。バンドは個人戦では無いからみんな進路が決まって足並み揃うまで少しの間お休み。

　中学3年生の頃、桜町軽音に絶対入って大会で上位獲ってやると決めて、それから突っ走って気が付いたら高校3年生になっていた。私にとって活休は、必死に追いかけていたものと少しづつ手に入れてきた大切なものを、突然取り上げられるそんな感覚。週3でスタジオに入って土日はライブ、2週間連続でバンドメンバーに会っている時もあった。そんな生活を2年間続けていたから、もちろんすごい喪失感に襲われた。だけれどそれと同時に、少しの開放感と肩の荷が降りた気もした。

部活引退の日

　活休になりすぐ気付いたこと、それはバンドをやっていないと、とてつもなく暇だ。私は暇だったり一人の時考え混んでしまう癖があって、気持ちが沈んでしまう事がよくある。(度が過ぎるとたまに胃腸炎になる)だからとりあえず暇を減らそうと、学校の友達と放課後カラオケに行ったりプリクラを撮ったりご飯を食べたりと、LJKなので残り少ないし、とにかく女子高生らしいことををした。また、自分がライブをするから対バン相手も聴くではなく、自分が見たいものを見に行くということもしてみた。

　楽しい。楽しすぎる...!。JKというものはこんなに楽しいものなんだと感動した。バンドをやっているJKは普通じゃないという訳では無いけれど、ごく普通の模範的なJKをすることができてとても充実した学校生活を送ることができている。また必然的に活動範囲や人間関係も広がり始めた。

友達

　そんな中で一番驚いたのは活休中にも関わらず、曲が沢山できることだ。マイナスジジョウの作詞作曲は私が担当なのだが、私は他の人のようにポンポン曲ができるタイプではない。のくせしてじっくり時間をかけて頭の中から絞り出して作った曲はやっぱり納得できないものしかできない。半年に1曲もできない時期もあり凄く悩んでいた。

そんな私が突然曲ができるようになった原因は恐らく、周りの環境が変わったからだ。2年間ほぼ毎日変わらずバンドメンバーと過ごし、ほぼ変わらず部活に行きスタジオに入りライブをして、そんな生活に慣れてしまっていたみたいだ。平凡な毎日を送っていた私にとって、バンドをやっていない日常はどんなに普通でも凄く刺激的だったのだと思う。歌詞もぽんぽんたくさん出てくるようになった。

活休始まってから作った曲、
復活したらなんの曲やるんだろう、
私も分からないから楽しみ...!

　また、ある憧れの人ときちんと話をする機会があった。どれだけ私が熟知している話題でもどんな物事も私が知っている量を1だとしたら、その人は10知っていた。あまりにも私が無知という事を実感した。最終的に圧倒されて黙り込んでしまった。　

　私には知らないことが多すぎる。ずっと安定を求めて変化を恐れていたから、生まれて18年ここに来てガタが出始めた。変わっていくことは何も怖くないし、とても大切なことなんだと活休に教えて貰った。ありがとう、活休！。

　それから少しずつだけど知らない曲をしんどくならない程度に聞くようにしたりしている。教習所にも通い始めた。3月上旬に順調に行けば取れるから誰か一緒にドライブしましょう。あとは今日帰り道に心機一転ファミマで抹茶ラテを買ってみた。ちょっと変えすぎてよく分からなかった。笑

　もうすぐ2024年が始まる。年始からジジョウもスタジオに入り始めるから楽しみだ。あとはラストティーンの年ですし思い切り変わっていく年にしたいですね〜。身体には十分気をつけて良い年末年始をお過ごしください！良いお年を〜!!