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お金と交換についてカンボジアローカルマーケットでの一考察

お金はエネルギー交換のツール。
人によって、大きくなったり、小さくなったりする、不思議なツールだ。
そんな不思議に触れる機会がここ、カンボジアコンポントム州のローカルマーケットであった。

カンボジアはピーナッツをよく使うので、いろんなお店で売っている。どこのお店もキロ当たりの値段はほとんど変わらない。

私は、ピーナッツでカンボジアおつまみを作ろうと思い、1キロはさすがに多かったので、$0.25(1000リエル)分くださいと、お店の人に頼んだのだ。キロ当たりが$1.5くらいなので200gくらいは来るだろうと思っていた。

すると、お店の人は秤を使うことなく、目分量で袋に入れた。私が、え?と思ったのは、最初のお店が渡してきたピーナッツが予想よりもだいぶ少なかったのだ。

これは面白い発見だと思って、$0.25分くださいという買い方を3つのお店で試した。

帰宅してから、どのお店が多いのかとグラスに入れて比べてみた。

1件目が一番少なく、3件目が一番多かった。2件目と3件目の差は僅かであった。

なるほど、$0.25の価値が変わるのか。

同じものを売っていても、お店の人が考える$0.25の価値が違う。

一件目と二件目は比較的人通りの多い立地だだった。

三件目は、マーケットの建屋の奥に入って行くので、お客さんは通りすがりのというより、わざわざ行かなければならない立地にある。

だが、その3件はどのお店もお互いに近い場所にある。

ここからは、私見が入る。

一件目の店は、店員の話し方こそ優しかったが、あまりお客の目を見ずに、商品を見ていた。1000リエル札を渡すと、ささっとピーナッツを一握りして私に渡した。

二件目の店は、近くに3歳くらいの女の子がいて、店員の真似して私に何が必要なの?と聞いてきた。私はその女の子に必要なものを伝えた。女の子はピーナッツをどんどんと袋に入れようとして、大人の店員に止められていた。

三件目のお店には、実は昨日と一昨日も訪れていた。その時は、私は探し物があったので、マーケット中をぐるぐるとしていたが、この店では見つからなかった。今日で3日連続この店に足を運んだことになる。今日はオイスターソースを探しに行って見つかった。その後、ピーナッツがあったので、$0.25分お願いした。

私は3つの異なる重量のピーナッツと$0.25の交換について考えながら帰宅した。

三件目のお店については、昨日一昨日と私は足を運んでも何も買わなかった。しかし、お店の人からみたら、毎日来てくれること自体がエネルギーの交換だったのかもしれない。

二件目の小さな女の子がいた店については、女の子は$0.25とピーナッツのエネルギー交換については考えていなかっただろう。それよりも、小袋の容量を満たすように入れようとしていた様子だ。

一件目の最もピーナッツが少なかったお店は、今となればどこの店だっけと思うほど、印象に残らなかった。ピーナッツと$0.25の受け渡しの瞬間くらいしかハッキリと覚えていない。

戻るなら、三件目のお店だろうなと思った。$0.25の価値を最も高く感じてくれていそうなのはもちろんのこと、その他の探し物を手伝ってくれたりというエネルギーの交換がされている。ついでにクメール語も教えてくれた笑

都市型生活では、迷路のようなローカルマーケットでの買い物は時間が浪費されるように感じていた。だから、商品が綺麗に陳列されたスーパーで時間を節約しようと思っていたし、できればオンラインで宅配してほしいとも思ってた。

だけど、今は、自分が歩くというエネルギーを使うことで、相手が探し物のお手伝い、会話や笑顔など、いろんなエネルギーの交換を毎日してくれるんだとわかった。

コンポントム州での暮らしも1週間が経ち、自炊生活も慣れてきた。カンボジア一人当たりGDPでどれだけの生活ができるのかについても、データが増えつつある。別途レポートしたい。

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