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ポンポさんのアニメ映画を見たのでちょっとざっくりとした感想とか(若干ネタバレあり〼)

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※名古屋の伏見ミリオン座で観ました〜、ここひさびさに来れて嬉しい!

結論から言えば、面白かったです!

ポンポさんの映画良かったよ〜、と誰かに堂々とおすすめできる感じ!

アニメーションは高クオリティで、登場するキャラのイメージも見事にハマり役なキャスティングで「ポンポさんの話、好きだな〜」って方は一見すると良いと感じます!(ナタリーの声優さんの演技にちょっと戸惑うけど、後半に行くにつれて劇中のナタリーの成長と合わせて上手くなっていくのか、気にならなくなります!)

ただやっぱり原作読了している身としては「こうなってたらやだな〜」って予想が当たってたな、という印象です。
(特に原作者さんは信条として意図的に特典マンガしか関わらなかった様子なのでなおさら思う)

一言で表すなら、アニメ映画特有の「過剰演出気味」ってところがやはり一番気になってしまいました。

少しネタバレになってしまうのですが、とりあえず箇条書きにすると

「絵が動きすぎかも」
 ・ほとんどずっとカット割りではなくアニメーションとして画面が動いていたので90分の尺のはずなのに疲れた(これってポンポさんが言うところの疲れて飽きる、というところに触れると思う)

「過剰なアニメーションで見せ場が若干チープに・・・?」
 ・上記の理由もあるが、個人的にジーン君が映画を編集する場面で領域?みたいな精神世界的な場所でスプライサーの刃みたいなものを振って、大げさにフィルムを切る・・・ような演出はジーン君の持つ泥濘とした狂気を表現するには少しだけ陳腐だなぁと感じた。
むしろ、映画を主題にしているので淡々と作業していく部分をカット割りなどの映画的表現手法で見たかったのはすごいある(ここらへんは自分のエゴですね)

「神椿レコードの歌、いる?」
 ・この曲、この映画にいる??? むしろマイスターというクラシックをテーマにした劇中劇が大きな軸になっているので、もっとクラシック曲をふんだんに使ってもいいんじゃねーかな・・・神椿レコードはめちゃ好きなんだけど、神椿の曲は歌い手と歌詞の主張が激しい傾向があるので、やっぱり予想通りにポンポさんには合わないと感じてしまった。ここらへんは話題性作りなのかな〜〜〜と、ちょっと残念かも。


大きく言うとこの3つかな?
とても良いパートだな〜って感じたのはスイスでの映画撮影部分で、自然物の背景描写がすごい美しいものに仕上がっているからか、必要以上に絵的に過剰な演出はなくて「映画を撮る」という描写に重きをおいて進行していったところが好感を持てました。むしろところどころの小さなアニメ的演出が良いエッセンスになっていたので楽しく見れました。("一番撮りたいシーン"で順々(?)と画に色付くところとか、画面みて痺れるところとか素敵よね〜〜〜)

エッセンスと言えば、映画オリジナルのキャラ、ホント自然でびっくりしました「あれ?こいつ原作にいた?」と思わせるくらいのキャラ立ちと脚本のアレンジは、原作を大事にしないと絶対出来ないな〜〜と感じました。ひさびさに原作にはない部分を足す、という映像化による発展性の良さを見れた気がします。ただ、銀行マンのキャラのせいなのか?若干半沢直樹シリーズみたいな大げさなあの仕掛けは、ちょっとここも過剰気味で思わず笑ってしまいましたw(でも人間プラモさんのマンガって無理な展開を平気でやって押し通る部分も持ち味だったりするので良いのかも)

よし、ざっくりとした感想はこんなところでしょうか。

うーん、気が向いたので久々に映画の感想を書いてみたんですけど、書いてて難しいっすねぇ。

もしかしたら過剰なアニメーション部分もポンポさんという作品の勢いを保ちつつ、90分という尺に合わせるためにやった手法なのか???とは思ったり、編集作業がピンと来ない人のためにカットの分かりやすいイメージをつけたのかと思ったりしています(でも他に尺を伸ばしたり、分かりやすくする手法もあるんじゃないかなとも思っていたりもします)

ただ「神椿の曲、いる??」って気持ちは譲れないかもしれない。

他の人はどうなんだろう・・・。

6月11日 コイケヤ


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