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アイデアの壁打ち、雑談の価値

ここ最近「再会」という言葉がキーワードになっているように感じています。再会をするたびに「いまなにしてる?」を話すわけですが、数年前に知り合った人がその頃と同じ仕事をしてるとは限らず、ヒトとしての魅力はそのままにフィールドを広げている人がほとんど。そんなときに起きる雑談に価値を感じたのでそこから考えたことをまとめていきます。

雑談の価値

まず、雑談と無駄話は別のものだと思ってほしいんですけれど、どうしようもないことをうだうだと長々と話すのは私にとって苦手なコミュニケーションのひとつなのでそのことを無駄話だと考えています。雑談の価値は〇〇さんってこんなところ実は詳しいと仕事仲間のことを知ることができるのが分かりやすい魅力なのですが、それと同時に関係ないことからふと思いつくを生み出すための最善手であると私は思っています。
セミナーなどで企画をする人に対してアイデアはどんな時に生まれますか?と聞く人が良くいます。皆さん口をそろえて「ふとした時に」とおっしゃるのですが、それは常に考えて続けているという企画職の人あるあるというか、急にうおっこれはアレにハマるぞ!となって企画をまとめていくわけなんですね。で、それはどんなときにも起きうるけど、雑談をした日のほうが確率が上がるような気がしているんです。

失われし雑談

じゃあ雑談ってどうやってはじめるの?って話なんですが、これはオンラインでは結構難しいんですよね。私はオンラインゲームのコミュニティにいるのでオンラインでも雑談をするタイミングはそこそこあるほうですが、やはり出社をしていた時期・通学をしていた時期にくらべて、雑談をする機会はなくなっています。フリーランスになりたてのころは大学院に通っていたので大学院の同期や先輩が雑談相手でした。それが大学院がリモートになることで雑談を失ってしまったわけです。

雑談を失って、手に入れた壁打ち

ビジネスにおいてアイデアを人に話すことでまとめていくことを壁打ちと呼ぶんですね。大学院の研究室で「〇〇の乱」という言葉や「〇〇さんの回」みたいな言葉で表されていた誰かの課題やアイデアに対してみんなで意見を出し合うというイベントがありました。これは今思えば壁打ちだったわけですが、〇〇について雑談をしよう!という意味で「壁打ちしたいんでごはんどうですか?」をするようになりました。これはマジで尊いと思ってます。
経営者をはじめてみて、経営者仲間に囲まれてることもあり「いまなにしてる?」の文脈が基本的に壁打ちになるようになってきているとも感じています。というのも今は〇〇をしてるんだけど今度〇〇を始めようと思ってて~みたいな会話を良くするんですね。友人の中にはいくつも会社を作ったり、会社の中で複数の事業をしていたり、一つのサービスにこだわらない人も数多くいて、そういう人たちとは会話の中で今の時代は〇〇だから〇〇にチャンスを感じてる、みたいな話をします。これは突然始まる壁打ちなのですが、常に一緒にいる相手じゃないので雑談をするってよりは壁打ちをするという感覚に近いです。でもそれでいい、それがいいと考えています。

再会して壁打ちして仕事を生む

冒頭に再会することが増えていると書きました。明確に理由はわかっていて、自分が外に出ることが増えたから。これはAICU社さんとか東京AI祭とかデジタルハリウッド関連のイベントとか、そういうのが主なきっかけだと思うのですが、誰かに誘われたら参加するようにしていて、参加するとそこにほかにも誘われている人が居て、その人と再会するという流れがあるからです。
誰かと再会するたびに「いまなにしてる?」をして壁打ちをしていたら、突然仕事が生まれることもあるわけです。まだ可能性の種でしかないですが、いくつか進みそうなお話もあるので、どれがどう進むのか楽しみに、これからも毎日を懸命に生きていこうと思っています。これを呼んでくれたそこのあなたはぜひ私と再会して壁打ちをしましょう!わいわい!

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