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私にベンチャーが向かなかった理由。

こんにちは。あやぞです。

私事ですが、このたび某ベンチャーで長期インターンとして働きはじめ、そしてやめるところまでをたった二ヶ月で駆け抜けてしまいました。

結論として、自分はあまりベンチャーに向いていないのかもしれない、ということが学べたのですが、

これが見事に、就職活動時にベンチャー企業をあえて受けなかった自分の仮説とすっぽりハマりまして。

これから先、ベンチャーがどんどん就職先の候補として主流になっていく時代の中で、

はたしてどんな人がベンチャーに向いていて、どんな人が大企業に向いているのか、自分なりにつづってみようと思いました。

久しぶりに自分のために文章を書くので、つたない部分もあるかと思いますが、ぜひ読んでやってください。


まず、そもそもなんで4年生でベンチャーでの長期インターンをはじめようと思ったのか。

5月に就職活動が終わり、行く企業を決めていた私は、わりと暇になりました。

就職活動はわりと真面目にやっていたので、毎日忙しく、1日5件用事があることもざらだった私としては、その暇はあまりにも体に悪かったのです。

「ああ、何か打ち込めることやらなくちゃ。」

そうです。意識高い系屍の誕生です。

もうそれはそれはWantedlyを毎日食い入るように眺めてました。

まあ、必死にやればなんとか見つかるもので、とあるベンチャーで働くことになりました。

その時の私は、

・ライティングスキル欲しい

・新興技術の知識をもっと深めたい

・お金ほしいからたくさん働きたい

くらいの気持ちでした。

また、3年の秋に受けたとある日系大手のインターンの面接で、

「君は、日系企業向きじゃないよね。ベンチャーとか、外資系とかで活躍しそうな人間だ。」

とまで言われたことのある自我強めモンスターの私としては、まあ確かにベンチャーとかで裁量もって仕事やるほうが好きかも~くらいに思ってました。

でも、そんな私でも就職活動時には絶対にベンチャーは受けなかったんですよね。結局メガベンチャーすら選考行くこともなかったですし。就職先もバリバリの日系企業です。

で、そこにはある仮説がありました。

というのは、「ベンチャーって自分のしたいことするまでに越えなきゃいけない壁が多すぎない?」ということ。

広報の方に連絡をとり、飛び込み営業でプレゼンをして、協賛をいただく。

そのプロセスを自分一人でこなした時に思ったのは、「とにかく経験がある人の指導はありがたい」ということ。

実際に目の前でプレゼンさせてもらうまで、なんども挫折して繰り返し試行錯誤をする必要がありました。

そのあいだ、協賛経験がある人を紹介してもらって資料を送ってもらったり、プレゼンにフィードバックをもらったりしていました。

営業の基本を本で勉強したりもしましたが、やはり経験者に指導をしていただけたのはとても大きかったと思います。

利益の出ないプロジェクトですらそうやってはじめてできるのに、利益を出すとなったらどれだけ大変なんだろう、と痛感した経験でした。

また、もう1つ感じたのは、「肩書の大切さ」

学生が、企業の広報に連絡をとったところで、返信がこないのが普通です。

その中で私の話に耳を傾けてくれたのは、同じ大学を卒業して働いている先輩でした。

後輩が頑張ってる、それだけで、親しみは格段に違ったと思います。

初対面で懐かしい大学の話で盛り上がれたことが結果に与えた影響は決して小さくはなかったでしょう。

この経験から、やはり立派な肩書でなければ(もしくは親しみがわくような肩書でなければ)話を聞いてもらうことすら難しいんだな、と感じました。

みんなが信頼を寄せている大企業の名刺があれば、話を聞いてもらうことができるのにな、素直にそう思いました。

そこからプロジェクトが通るかどうかはもちろん自分の実力だとは思いますが。

まあ、孫正義さんぐらいに優秀かつ面白い学生なら、自分自身の魅力でもって話を聞いてもらえるかもしれません。

それでも私はそんな立派な人間ではないし、まだまだ未熟です。

そうやって体当たり的にやって得たものでさえ、度胸と実行しなければ何も始まらないという学びくらいでした。

理論の積み重ね以上に、運がよかったとしか言い表せません。

だからこそ、それをベンチャーの「自分の裁量で頑張って!」と、やってみては失敗を繰り返して学んでくれ!という風潮には違和感を覚えていました。

とある知り合いのベンチャーの社長は、

「ベンチャーで2年間かけて体当たりで学ぶことは、座学で半年で学べるからね。どっちがいいかは好みだよね。」

ともおっしゃっていましたし、私は圧倒的後者でした。

理論をきちんと経験者から学んだうえで、実践して結果を残したい。

「それは、新社会人がインスタグラムに上げがちな、あの大企業の研修なのかもしれない。」

また、その実践の土台は、ゼロから作るのは絶望的に大変なので、ある程度はすでに整っていてほしい。

「大企業であれば、実績がある分、話を聞いてもらえる土台は既にある。」

なぜならば、整っていないと、社会人数年で大きな仕事に携わるのは非常に難しく、土台を作ることに忙殺されてしまうから。

「はやくから大きな仕事がしたい。わがままな考え方だが、自分は大きな影響力を持つ仕事に携わると満足感を得られる気がする。」

また、その土台を作れる人は、会社やそこで働いている人々を愛せる人間だけだろうと思っていました。

「私は、基本的に所属意識がないから、組織をあまり愛せない。また、自分自身の癖が強すぎるから、合わない集団はとことん合わない。」

こういった自己分析の結果、ベンチャーを1ミリたりとも見ることなく就職活動を終えました。

しかし、人間とは愚かな生き物です。


一瞬で忘れます。

たとえ生ガキに当たって一週間ロクに食べ物を消化できなかった経験があったとしても、生ガキを食べます。当たり前ですが当たります。

特に高くなりすぎた意識を削ってどこかにふりかけたい一心だった私は、ベンチャーで働いてしまいます。向いていないのに。

まずやめた原因は大きく2つです。

①人が合わない。

②忙しすぎる。

人が合わないというのは、10~20人くらいの集団だとめちゃくちゃ絶望的です。

それを感じたのは飲み会。

就職活動でまったく飲んでいなかった私の目の前になみなみに注がれるお酒。

入って2週間たらずの私は、軽くは遠慮するものの、「強いんでしょ~」とバカみたいに飲まされるのを拒否するわけにもいかず。

これに関しては、きちんと断らなかった私も悪いと思いますが、そこに先輩と後輩というパワーバランスがある以上、気をつけなきゃいけないのは先輩だとは思います。

結局、最寄り駅で倒れて人生初の救急車、高額の入院費。

急性アルコール中毒でした。めちゃくちゃ苦しかったなあ。

自分はまったく飲みたくなかったのになあ、と悔しくて涙が出ました。

それと同時に、もう大人なんだから、たとえ嫌われたとしても、自分で自分の体を守ってやらなきゃな、と思いました。

そのあとにほとんどの人からは謝罪も心配も特になく。

してほしいわけじゃないけど、責任も感じないものなのだな、と思って、少し距離を置こうと思いました。

「会社の利益を〇〇〇〇万円にする!」

そういわれるたびに、正直、「私は、この人たちのためには頑張れないな」と思ってしまっていました。

思えばここからモチベーションは急降下。

フォローすらいれなかった直属の上司も、なんとなく嫌いになってしまいました。

もちろん、他人のせいにしていいわけはないのですが、人間の心なので、論理ではモチベーションは上がりません。

ルーティンワークをこなすのが精いっぱいになっていました。

そして忙しさ。

ほとんどの仕事を3人で回していました。

それでも、1人が休む、ということもざらにあって、もう本当に事業が回らない。

だから、自分も忙しい、無理だ、と思っても休めない。

短時間ですが、3週間くらい毎日働いていました。

毎日働かなきゃいけない、というのは想像以上に自分にとってストレスでした。

たまには仕事のことを考えない日がほしい、いつしかそう思う日が増えていきました。

それでも上からは、「もっときちんと目標を達成するためにアイディアを考えてください」という指示はやむことはありません。

まあそれがお仕事ですしね。

ああ。休みたいなあ。

それで脳がいっぱいになったとき、やめることにしました。

上司の方からしてみれば、「自分はこんなに働いているのに、なんでお前はやらないんだ、時間をさけ!やる気のないゴミ!」って感じだと思うんですけど、

こっちからしてみれば、上司だから管理するのが仕事なんだろうけど、全然プランを出して実行してっていう具体的な行動の模範すら示されてないのに、「裁量」の一言で他人に全部任せられるなんて便利な言葉だなあって感じでした。

これはきっと、私がこの会社を好きで、この会社の人が好きで、この会社を大きくしたい!という純粋な心さえあれば、思わなかったことだろうと思います。

一生懸命働いている上司にそう思ってしまう自分も嫌でした。

私のそういった心持ちは、もちろん仕事にも影響を及ぼしていきましたし、最後はすごく申し訳なく思いました。いろんな方に対して。

大企業であれば、みんながルーティンワークをこなせば、ある程度事業が回っていくようになっています。

これはすごいことです。

私一人が休んでも、全然影響がない。

決まっている仕事があり、そこから先は自由。

だからこそ、「もっとこうしたらいいんじゃないですか」が浮かんでくる。

目の前にやらなきゃ事業が回らない仕事が山積みになっていたら、アイディアを考える余裕が自分には生まれない。

そういった自分の未熟さ、特性を理解しました。

仕事は好きです。でもそれと同時に休みも好きです。何も考えず友人とごはんを食べる時間が好きです。家族と過ごす時間も好きです。

自分は仕事以外も楽しみたい。仕事を考えない時間がほしい。

そういう自分の働き方に対する考え方が変わっているのに気づきました。


















あーーーーーーーー

やっべーーーーーーー

来年から激務と噂の企業に勤めるやんけーーーーーー

クッソーーーーーーーーーーー




今の心境です。

人生の選択肢は何度でもミスる。

生ガキのように。

人生はクソ。

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