20171216“KING BROTHERS ONEMAN LIVE!!!2017”@Shangri-la
それはワンマンライブの1週間前の12月9日、ツイッターでオープニングアクトが50/50'sだと発表された。そもそもオープニングアクト枠があるとすら発表されてなかったので、50/50'sだから今回出演が決まったのかもしれない!と私は思った。
ライブはステージ上ではなく、柵の前でのフロアライブだった。キングの小さなスタンドの照明をひとつ灯して、煌々と照らされる2人。どんなライブが始まるのか訝しげな人、好奇と期待に目を輝かせる人、いろんな観客がいた。
そんな空気を破るように始まった「Taylor Boogie」。歌もなく楽器のみのシンプルかつパワフルな曲で、すでにフロアは沸きあがる。礒崎くんのクセになるギターリフで始まる「High School」は、最近のライブで毎回やっている(はずの)曲で、拳を上げている人もちらほら。そして「ラジオでかけてもらった曲をやります。みなさんきっと耳肥えてるんで適当に踊れるでしょ」という池本くんのMCのあと「黒いブーツと注射器」を披露。礒崎くんのギターソロでは、お茶目にステージ下の柵をスティックで叩く池本くん。狭いフロアなのも御構い無しに動き回る2人。
そのまますぐにキラーチューン「君のshake」を演奏し、ラストは「Time Over」。オープニングアクトどころではない、バチバチのパフォーマンスで締めくくった。
池本くんは「次はお待ちかねのキングブラザーズです。ロックの準備はいいですか?」とケイゾウさんの言葉を真似し、観客からも大歓声が起こる。7曲のあいだ、キングブラザーズのことを忘れてしまうくらい、夢中にさせられるライブだったし、きっと他の観客もそうだっただろう。フロアの小さな灯りひとつ、ギターとドラムと声だけのシンプルな「装備」で挑み、ここまでフロアを揺さぶることができるバンドが彼ら以外にも存在するのだろうか。
完全にリスナーの立場で言わせてもらうと、わたしの中のイメージでは、バンドマンといえばすごい年上で大人で、必然的にカッコいいもんだと思ってたけど、最近出逢うバンドマンは同年代や年下の人が多い。それは単に私も年を取ったからなのだけど、そうなると本当にカッコいい人・カッコいい音楽がどんななものか見極められるようになってきた。昔より胸張って「良いものは良い」と言えるようになってきた。それが今の私の強みだと思うし、そういうバンドに出逢えることが嬉しい。50/50'sもその中の1組。
のちに聞くと、オープニングアクトの件は12月3日のライブが終わったあと、某駅にてケイゾウさん直々に誘われたらしい。キングブラザーズと50/50'sはいずれ交わると思っていたので、私はただそれを先取りさせてもらっただけなのだけど、今回とても嬉しい気持ちになった。私がやっていたことを意味のあるものにしてくれたのは50/50'sだ。ありがとうはこっちの台詞!
来週12月25日は難波meleにてフロアワンマンライブ(なんと入場無料!)、28日は心斎橋コンパスにてギターウルフ主催のジェット忘年会に参加。毎月ライブの本数が多い彼らだが、毎回のライブで著しく進化しているので、2018年の活躍も見逃せない。
セットリスト
1.Taylor Boogie
2.モヒート
3.High School
4.ポーズ
5.黒いブーツと注射器
6.君のShake
7.Time Over
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