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小1ASD@ピアニカの課題①

支援の先生から「ムスコくん、音楽の授業のことで、なにかお話されてますか?」とお電話いただきました。

最近、音楽の授業に参加せず(手が動かず)無表情で過ごしているとのこと。

ムスコに聞いてみると、「クラスで発表会がある。上パートと下パート両方やらなくちゃいけないらしい。つらくて行きたくない」と。

自宅で耳コピした歌を自由にピアノで弾いているので意外だなぁと思いつつ、原因を掘り下げてみました。

①興味のない曲を繰り返し弾かされる
②指番号通り弾くのが難しい
③皆と合わせなくてはいけない
④主のメロディは分かるけど、下パート意味わからん

なるほど。

①は、「母さん第九のドイツ語バージョン歌えんで」と歌ったら食いついてくれて興味を持ったのでクリア。

②は、家のピアノを弾く際に直そうとするとヘソを曲げられて(口出しされるの大嫌い)放置してた問題。先生から「無理しないでいいよ」と言われるも『それがルール』と一旦入ってしまった息子には一度決めたルールを歪める方が混乱してしまう模様。

③は、「空気は吸うもの」なムスコにとって、「空気を読んで」合わせるのはとてつもなく困難。しかも間違えてもやり直しができず、周りは先に進んでしまう。間違えてはいけないという気持ちが人一倍強いムスコは焦ってパニックに。

④は、楽譜の見る箇所がどんどん進むのでそれを目で追う力が必要。さらに楽譜と鍵盤を交互に見るのも、パニックになるとどこを見たら良いか困難になる様子。

先生にお願いして楽譜とピアニカを学校まで取りに伺いました。

オールカラー!

たしかにこれじゃどこ見ていいか分からなくなるよね。ということでコピーして貼り付け。

挿絵の情報も混乱するので白黒が良い

あと、ムスコの大好きな数字で「ムスコの苦手な下パートは何種類ある?」と聞いたら「あれ?めっちゃ難しいはずなのに3種類しかない」と驚いていました。

ピアニカには曲に合わせたシールを貼り、それ以外は使わないことを可視化。指番号より指の絵の方が頭で置換しなくていいかなとイラストを描きました。

最初の一歩で頭真っ白になったときのために、上下のスタート位置にはそれぞれ矢印を入れる。

「よろこびのうた」仕様のピアニカできあがり!

自宅で弾かせてみたら、すんなりいったので、週明け登校してくれるそう。

みんなと同じようにできなくても良いと思っていますが、本人が自信をなくしているなら、環境を整える。自信をなくして社会と繋がるのが困難にならないために、今は小さなつまずきを回避したいと考えています。

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