父の忘年会

年末に友人と忘年会に行くと言う父さん。
「いつも二次会の場所決めてなくて、寒い中待つの嫌やねんな〜」と、チラッとこちらをみて予約してほしそうにしたので、「へ〜」と回避。

「一次会の場所ここやねんけど、探し方がわからなくて」と言われ(家族と出かけるときに私に任せるから分かれへんのやろ)と思いながら、「場所、席のみで検索すればほら」と3件ほどリストを送ってサポートする。

数日後、「予約した店が出会い系の場やった!どうしよう。母さんの送ってくれたやつは満席やってん」といわれ「ヘ〜大変だね」と流す。

「はぁ」「どうしよ」「はぁ〜」と助けて欲しそうな父さん。

こちらへの問いかけではないのでスルーしていると、察してもらえないことに気付いたのか「ちょっと相談のってくれへん?」と言語化してヘルプを出してきました。

父さんの話では昨日グループラインに予約先を送ったら、友人が調べて出会い系の店であることが発覚(友人たちはほぼ既婚者)。その店のキャンセル方法は電話のみ(父さんは架電がめちゃくちゃ苦手)。別の店の候補もあるが大丈夫か心配(でも架電で確認するのはいや)。そもそもみんなは最初の店でも行く気なのか…どうなんだろ、ライン見てくれへん?と。

「よそさまのラインは見ないよ。あなたの話を聞いて整理するだけ。とりあえず最初の店は電話でキャンセルやろ。まだ1週間あるからたぶんないけどキャンセル料要確認うんぬん…ね。」

不満げな父さん。

「あわよくば私にやってもらおうと思ってた?そうやって、面倒事が起きたら私に尻拭いさせるのやめてよ。しかも言語化してヘルプを出す前の、ため息で気づかせようとするその態度、ホンマムカつくわ。気づいてないとでも思った?」

「いや、まぁ…」

「家族のためには何もしないのに他人にはするのね」

「他人じゃない、友人や!」

「友人にはできるのに、最愛の家族には何もしてくれないの?」

「…」

「ついでにいうと、あなた、喉元過ぎたら私が苦労して尻拭いしても感謝とか義理とか全部忘れちゃうの。どうせ忘れるなら、今の状況は隣の家のインターホンも押せないあなたにとって精神的にとても辛いでしょうから、めいっぱい苦しんだらいいと思うの。私10年で学んだんです。空気を読んで助けたところで『やってとは頼んでない』なんてツバ吐くような方ですから。」

「…」

「忘年会で今の話愚痴ったらいいと思いますよ。普段予約取りは嫁任せなのに、カッコつけてうまくいかなくなって。嫁にケツ拭いてってアピールしたのに、いつもは言葉にせんでも分かるくせに、わざとやってくれへんかってんって。」

父さん自分でがんばられるそうです。

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