憎めないまち

田舎にも都会にもなりきれないこのまちを通過する電車の窓から見える景色。

錆びついた公園の遊具、釣れたとしても食べられるか怪しいがたまにおじさんが釣りをしている小さい川、構造が分かっていてもしっかり立っていることに毎回感心する人工感バリバリの巨大高架、道路の脇の排気ガスをたくさん浴びたちっさい畑。

だいぶ幼い頃育った自然が多いまちほどの温かさとか、空気の綺麗さとかは微塵も感じないけれど、自分が長らく生きてきこの世界も割と悪くないし、嫌いではないんだよなぁとじんわり思うことがある。

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