雨滴

ガラスケースに閉じ込められて煌々と光っている石を眺めるよりも、

雨上がりの空の下、の下の下のもっと下。

青々とした芽にひっついて、厚い雲の上から届く微かな光で精一杯輝いているころんとしたこの子を、

君と私の泥のついたスニーカーで囲んで愛おしそうに眺めている方がずっといい。

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