ジャンボプリン

朝方の新橋。
会社に向かってゆくかっこいい大勢のおじさんに圧倒されつつも、コーヒーの香りを辿り、ふらっと路地裏に入る。

今日は颯爽とした大人達の流れから脱線したかった。

サンシェードのコーヒー&プリンの文字が輝かしいヘッケルンで注文するのはジャンボプリン。
おしゃべりなマスターとおばさまのやりとりが耳に入り時々笑ってしまいそうになるのを堪えながら、サイフォンを眺めてじっと待つ。

マスターのプリンをぶん回す勢いあるかっこいい姿にはもう堪えきれず笑ってしまったが、ついに来た。私のジャンボプリン。
名前とは裏腹に佇まいは何だかエレガントで、キラキラと輝いている。
少し硬めで、ほろ苦く優しい甘さが口いっぱいに広がって、
コーヒーを口に含めば苦味と酸味のバランスがちょうどいい。

子供の頃の大きなプリンを1人で食べたいという願いをいとも簡単に満たせて、加えてコーヒーの美味しさまで堪能できてしまう大人も悪くないかもなと思いながら、帰りは駅へと続く大人達の流れに乗っかってみた。


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