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INFPだけど生きづらくないかも

昔から性格診断の類が大好きで、何度も何度も受けているけど、出てくる内容はだいたい同じ。適職は「芸術家」。
近頃話題のMBTIも大好きで、こちらも3回くらい受けていますが結果は必ず「INFP」。

書いてある内容は納得するものばかりだけど、ずっと引っかかっているのは「INFPは生きづらい」と言われることについて。
幸運なことにあまり生きづらいと感じておらず、なんなら社会人4年目の今、同じチームの上司・先輩にはコミュ力が高い世渡り上手だと思われているらしい。
それがなぜなのか、自分の中で整理してみたいと思うのです。
INFP仲間の方はわかると思いますが、これは自分のために、自分の思考整理のために書くものです。「私の真似をすればINFPでも生きやすくなる!」なんてことではありません。

人との関わり方がちょっとわかってきた

おそらくINFPが生きづらいと言われる要因のひとつは、「コミュニケーションが苦手」ということでしょう。
思い当たることがものすごくあります。
幼稚園の頃から友達作りが苦手だったようで、先生と母親の連絡ノートにも心配する様子が書かれていたことを知ったとき、生粋のコミュ障すぎてもはや感動しました。

INFPは「考えすぎ」がゆえに、人との関わりが苦手なように思います。
それをある程度克服し、自分なりの人との関わり方がちょっとわかってきた、これが私の生きやすさにつながっているようです。

真剣に人間観察をしてみた

自分の内側に籠り他人に興味がないINFPですが、「人間」としての他者には興味があります。
高校生時代、いわゆる陰キャを極めながらもクラスの人気者が少し羨ましかった私は、新学期すぐにクラス中と仲良くなれる人は、私と何が違うのかを観察してみることに。
そもそも思春期頃の友達との会話とは何を話せば良いのかわからなかった私にとって、その観察がたくさんの発見をもたらしてくれたのです。

挨拶をする、名前を呼ぶ、すれ違うたびに声をかける。会話の内容はものすごくどうでもいいこと。また、自分の弱みを相手に見せ、些細な相談ごとをよくする。
今思えば当たり前のことですが、会話をするからには相手を楽しませるオチのある話でないといけないのでは?自分の話なんて相手は興味ないのでは?と考えを巡らせて結局誰とも何も話せなかった私にとって、これらの発見で一気に「会話」のハードルが下がりました。

ほどよい接客業をやってみた

会話のハードルが下がったとはいえ、今まで暗かった人間が急に喋り出したらキモいよな…と思い高校生活は特に変化なく過ごしました。
そして大学生になった頃、いわゆる大学デビューのノリで接客業のアルバイトをはじめました。

選んだのはゲームセンターの店員。ショッピングセンターに入っているような、親子連れが多い店舗でした。
お店に来るのは、自分と同じようにゲームやアニメが好きな人だったり、学校帰りの小学生だったり、常連のおじいちゃまだったり。
自分と同じタイプの人、または世代が異なる人であれば、何となく話しやすいような気がしました。

ゲームセンターで会話なんてあるのかと思われるかもしれませんが、意外とあるのです。
このクレーンゲーム、どうやったら取れるんですか的なちょっとした質問から、常連さんとの世間話まで、コミュニケーションビギナーにはちょうど良い会話ステップが用意されています。
自分の接客サービスで喜んでもらえたり、小学生の常連さんが夏休みの自由研究について教えてくれたり。
そして人間観察で学んだことを取り入れながら、少しずつ、コミュニケーションへの苦手意識を薄めていきました。

ガチ接客業をやってみた

ゲームセンターアルバイトの経験で、意外と接客いけるじゃん!と調子に乗った私は、就職活動が終わった勢いでなぜかメイド喫茶に応募し、うっかり採用。そしてそこでの半年間の経験が、私を大きく変えました。
ゲームセンターといいメイド喫茶といい、勢いで応募してしまうところもINFPっぽい。

今思えば、INFPの特性とメイド喫茶は相性が良かったと思います。
自分の中の理想を大切にするロマンチスト的な側面は「理想のメイド」になりきるために活かされ、豊かな感受性は、お客様の話を聞き求められているであろう反応を返すことに活かされます。
また自分の内面について考えることが好きなINFPは、自己分析も得意なのではないでしょうか。自分の得意不得意、同じ店舗にいる別のキャストとの違い、お客様から見えている自分の姿について考えることで、自分のファンになってくれる人・なってくれそうな人を見極めることができるのです。

そしていつの間にか、人と関わる面白さがわかるようになり、自分のファンが増えることで自己肯定感も満たされていきました。
また別のところで触れようと思いますが、同じ店舗で働くキャストのポジティブさ、良い意味でのプライドの高さに影響され、INFPが陥りがちなネガティブループに入ることもあまりなくなっていきました。

自分なりの「コミュニケーション」がわかった気がしてきた

ここまでの経験があり、コミュニケーションへの苦手意識は薄れ、自分なりの人との関わりの楽しみ方がわかるようになっていきました。

何か面白い話をしないといけない、ということはなかったのです。どうでも良いひとことから会話がつながるものなのです。
何なら無理に話題を作る必要もなく、相手の話をただ聞くだけでも良かったのです。
世の中の多くの人は、自分の話を聞いてもらいたがっている。そこにINFPの傾聴力、共感性を活かした相槌を打つと不思議と話が続き、相手は楽しんでくれるっぽい。
どうやら、自分の話を余計に挟まずに相手の話をじっくり聴けるということは珍しいようです。
またこちらとしても、自分と違う他者の経験や考え方が垣間見える話を聞くことは面白いもの。自分にとって、小説やアニメが面白いのと似ているような気がします。

「コミュニケーション=たくさん話すこと・話しかけること」という認識を取り払い、持ち前の好奇心・探究心で自分なりの会話の面白さを見つけられたことが、今の私につながっているようです。そしていつの間にか「コミュ障?どこが?!」と言ってもらえるようにまでなっていたみたい。

本当は他にも、「環境選びに成功している」「ただ運が良かった」「自分の(心の)健康状態がわかってきた」「なんだかんだ自分のことが好き」など、考えられることがたくさんあるのですが、思いの外長くなってしまったので今回はここまで。
私の脳内整理にお付き合いいただきありがとうございました。

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