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ダウ90000 また点滅に戻るだけ

ずっと正月以来のダウ90000。
その間に売れまくり正直食傷気味になっていたが、今作が自他共に認める最高傑作という声を耳にし久しぶりに配信で彼らに再会した。

ワンシチュエーション2時間の長丁場でも一人一人のキャラクターの深度が増していてずっと観ていられた。この期間バラエティで培った経験が決して無駄な時間ではないことをちゃんと証明していた。

目指していることは過去作と変わらないが、脚本と人間の面白さと舞台セットの精度がグッと上がり、この本公演こそが自分達の居場所であることを高らかに宣言するような作品だった。

地元の内輪ネタと複雑な恋愛関係とほんの少しミステリー。固有名詞と誰かの借り物の言葉と自分独自の言葉が矢継ぎ早に放り込まれる。ハラハラドキドキニヤニヤ、緊張と緩和のバランスが絶妙。

若い世代の代表として注目されているが歳を重ねおじさんおばさんになった彼らがどうなって行くかも楽しみだ。

どんなに売れようともまた舞台に戻るだけ。