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コモンズ・プロジェクトとは何か

今回はスイスの非営利組織コモンズ・プロジェクトについて見ていきたいと思います。

コモンズ・プロジェクトとは何か

コモンズ・プロジェクトは、コモンズ・プロジェクト財団が推進する計画であり、コモンズ・プロジェクト財団は、公式サイトの説明によりますと、人々が自分のデータにアクセスし、管理し、共有できるようにするためのソリューションを構築するグローバルな技術系非営利団体であるとしています。

また、コモンズ・プロジェクトは、政府も技術系企業も作ることができない共有プラットフォームやサービスを構築し、運営するために協力し、情熱的な技術者、企業家、公務員、学者、科学者、業界リーダー、支持者で構成され、共通の利益のために知識と専門知識を結集するために世界中から集まっているとしています。

理事会や総会には著名な日本人も参加しています。サイトでは公益財団法人の国際文化会館のボードメンバーの近藤正晃ジェームス氏、同じく国際文化会館の代表の宮田裕章氏2人の名前を見ることができます。

公益財団法人国際文化会館理事長近藤正晃ジェームス
慶応義塾大学医学部教授宮田裕章

国際文化会館

国際文化会館は1955年に国際相互理解のための文化交流および知的協力の推進を目的とする公益財団法人およびその運営施設をいいます。同財団は、1952年に樺山愛輔、高木八尺、松本重治といった知識人を中心に、ロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援によって設立されたました。

日本の実業家で伯爵議員樺山愛輔
財団法人国際文化会館理事長松本重治

同財団は元国連事務次長の明石康氏が2009年から2018年まで理事長を務め、その後2019年から近藤正晃ジェームス氏が引き継ぎました。

国際文化会館の説明によりますと、コモンズ・プロジェクトが推進するテクノロジーの枠組みは次のようなものであるとしています。

  • 健康情報のための国際的オープン標準の提供(SMART Health Cards)

  • 信頼できる機関のレジスタリの構築(CommonTrust Network)

  • 人々が健康情報を取得・管理する技術の開発・提供(CommonHealth)

  • デジタル証明検証技術の開発・提供(CommonCheck、CommonPass)

コモンズ・プロジェクト財団アプリ

コモンズ・プロジェクト財団が提供する携帯アプリがすでに存在しており、複数の医療機関からデータをインポートすることで本人および医師が県境状態を網羅的に把握することができるCommonHealth、ワクチンの接種履歴や検査結果などの健康情報をデジタル記録するための国際規格であるSMART Health Cards、渡航者の健康状態が受入国の入国基準を持たしていることを検証し、検査結果をデジタル証明するトラベルパスであるCommonPassをダウンロードできます。

アドバイザーの1人である船橋洋一氏は一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長であり、デイヴィッド・ロックフェラーズビグネフ・ブレジンスキーに作らせた三極委員会のメンバーで、元朝日新聞社主筆です。CIAの協力者のリストの中に名前が掲載されていたとして一部で話題にもなっています。

一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長船橋洋一

コモンズ・プロジェクトの推進するデジタルパスポートの普及は、ロックフェラー財団だけでなく、世界経済フォーラムも同じく協力し、支援してきました。

経済産業省との関係

経済産業省の第5回海外渡航者新型コロナウイルス検査センター運営委員会の開催資料の中にコモンパスの概要についてのファイルが公開されています。

海外渡航者新型コロナウイルス検査センター運営委員会の設置要綱

デジタルパスポートの原型となる案は私が知る限りでは1970年代には既に存在し、提起されていました。この点につきましては別の機会に紹介できればと思います。

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