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【解説】グレートリセット|世界経済フォーラムが描く未来

こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。

今回はグレートリセットについての動画を作成しましたの、その動画の紹介になります。もしかすると事実に反する内容もあるかもしれませんので、エンターテイメントだと思って、疑いの目をもってご視聴いただければ幸いです。

グレートリセット|世界経済フォーラムが描く未来

説明

今回は国際機関、世界経済フォーラムが策定したグレートリセットについて解説します。

この動画ではグレート・リセットについての概要を簡単に紹介しています。


内容

みなさんこんにちは。

みなさんは、グレート・リセットという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

グレート・リセット・イニシアティブというのは、世界経済フォーラムと呼ばれる国際機関が、新型コロナウィルスの大流行を受けて策定した、経済復興計画の名称のことをいいます。

――日本語でいうと、大いなるリセットといったところでしょうか。

――ゲームで失敗した場合や、コンピューターがフリーズした場合などに押す、リセットボタンを連想しますけれど、そういったことを、現実世界、しかも世界規模で行おうということなのでしょうか。

――言葉だけを聞くと、コロナウィルスの流行と何が関係があるのか、よくわかりませんね。

今回は、このグレート・リセットについて見ていきたいと思います。

まずは、大まかにグレート・リセットが、どのようなものなのかを見ていきましょう。

この計画は、2020年に、世界経済フォーラムによって発足されました。

発足を記念して、世界経済フォーラムは、当時のチャールズ皇太子を起用した動画を公開しました。

――世界経済フォーラムというのは、イギリス王室を広報活動に利用できるんですね。

――凄いと言いますか、一体どういった組織なんでしょう。

世界経済フォーラムは、1971年に設立された、スイスを拠点とする国際機関で、毎年、年次総会、通称ダボス会議を開いていることでも知られています。

世界経済フォーラムの詳細についてはまた別の機会に説明出来たらと思います。

グレート・リセットの目的は持続可能な開発を優先する方法で、世界的なコロナの流行からの再建を促進するものであるとされています。

――持続可能な開発というのは、なんとなく聞いたことがありますね。

2015年に、国連総会で採択された、2030年までに達成されるべき、17の持続可能な開発目標、SDGsというものですね。

持続可能な17の目標をリスト化した図や、そのロゴを目にしたことがある方も多いのではないかと思います。

――国連でそういうのが決められているんですね。

世界経済フォーラムの最高経営責任者のクラウス・シュワブは、グレート・リセットの核となる3つの要素を挙げています。

第一に、ステークホルダー経済のための条件を整備すること。

――ステークホルダー経済ですか、はじめて聞きますね。

企業の従業員、供給者、顧客、地域住民や株主といったすべての利害関係者が、その会社を導くことに関わっていくというものです。

――実現すれば面白そうですね。

確かにそう思う部分はありますね。

しかし、ステークホルダー経済には批判もあって、実際に会社の方針を決定していくのは、一部の世界のエリートたちで、表向きとしてステークホルダーという言葉が使われているだけだという批判もあります。

――そうなんですか。

第二に、ESG指標を活用した、強靭で、公平、持続可能な方法を構築すること。

――専門用語で説明されるとさっぱりですね。

ESG指標ですか。環境や社会、コーポレート・ガバナンスをまとめて、英語の頭文字をとってESGといいます。

簡単に言いますと、企業が自然環境の事を考えているか、顧客や従業員、ジェンダーや多様性を適正に支援しているか、経営管理が正しく行われているか。

様々な組織や金融機関が、企業が正しくこれらのことに取り組んでいるかを、評価するための指標のことを、ESG指標といいます。

企業を評価するフレームワークが、ステークホルダー以前に既に、国際金融機関などによって作成されているという印象を、確かにうけますね。

第三に、第4次産業革命の革新性を活用することとしています。

――第4次産業革命ってなんのことですか。

第4次産業革命という概念は、2016年の世界経済フォーラムで使われ始めた概念で、1990年のなかばから始まった、デジタル革命のことを指しています。

コロナ後の世界では、AI技術などを活用した世界を構築していくということなのでしょうね。

国際通貨基金の理事、クリスタリナ・ゲオルギエヴァは、スピーチの中で、コロナウィルスへの持続可能な対応として、グリーンな成長、スマートな成長、フェアな成長という3つの重要な側面を挙げています。

――自民党の某政治家なら、クールでセクシーな成長とかいいそうですね。

2021年1月、スイスのダボスで予定されていた、世界経済フォーラムの年次サミットのテーマが、グレートリセットでした。

コロナの流行によって世界中が混乱しましたが、世界経済フォーラムもこの影響をうけて、サミットを2021年5月、更に2022年に延期しました。

2022年のダボス会議では、ロシアによるウクライナ侵攻が主要な話題となりました。

――ロシアによるウクライナ侵攻によってグレート・リセット・イニシアティブはダボス会議の主要テーマになることはなかったんですね。

たしかにそうとも言えますが、会議のテーマにならなかったとしても、コロナパンデミックが起こった期間に、むしろ他の様々なトピック以上に、グレートリセットは広く知られるようになったという点は無視できないでしょう。

グレートリセットイニシアティブを推進している世界経済フォーラムは、経済の規制緩和を促進し、政府機関を犠牲にして、民間企業、特に多国籍大企業の役割を増大させていると一部から批判されています。

グレートリセット構想は、アメリカの極右勢力や保守派の言論人によって、Facebookやtwitterなどのソーシャルメディア上で、様々な陰謀論が広がるきっかけとなりました。

なかには、コロナウィルスの大流行は、世界経済を掌握するために秘密組織によって作られた、

ロックダウン規制は経済崩壊を誘発するために意図的に作られた、
グローバルエリートはコロナウィルスを使って、ワクチンで人類を奴隷にし、私有財産を廃止しようとしているという主張があります。

――世界経済フォーラムによるグレートリセットは、陰謀論者によって根も葉もない批判がされているということなんですね。

たしかにそういえる部分があるかもしれませんが、これらの批判は、意図的に過激な主張のみを抜き出している側面もあります。

陰謀論に対する批判は、確かに正しい部分もあると思います。

しかし、一方で意図的なストローマン手法などの詭弁が使われている場合もありますから、慎重に見ていく必要はあると思います。

――ストローマン手法って何ですか。

相手の主張を意図的に歪めて引用し、その歪められた主張に対して反論する方法です。

ストローマンは日本語の藁人形のことですが、藁人形のようなダミーを作り出して、そのダミーを攻撃することで相手をねじ伏せる手法から、ストローマン手法と呼ばれています。

――相手の主張を上手くすり替えるんですね。

アメリカ大統領、ジョー・バイデンや、ニュージーランドやカナダの首相はスピーチのなかで、ポスト・コロナ・リセットのアイデアを取り入れました。

このため陰謀論は激しさを増していきました。

今回は簡単ですが、ここまでにしたいと思います。

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