わざと遠回りしてきたようにみせるのが得意だった それは自分のダメなところや、痛過ぎるいくつもの傷を隠すため しかし、他人と自分との距離を考える 物理的ではなく、気持ちの距離 頼れる人に相談してみて分かったが 距離は自ら作れるが、自ら壊してしまうこともできる つまり、他人と自分との距離なんて自由自在なのだ 最近のわたしは、それを学んで さぁ自分はどうするかと、自分自身と向き合っているところ
来いと呼ばれてきたはずなのに、誰もいなかった そういう時、騙されたと思って顔を赤くして憤るか はたまた、1番乗りなのかもしれないと心を軽くするのか いろんな心の動きがある 人によってさまざまだが、 最近、わたしは特に何も思わないようにしてる わたしがいる、誰もいない そんな事実をその場に置いて元へ戻っていく これは、わたしが自分で獲得した一種のツールだ ありがたいことに、わたしが獲得したことにまだ誰も気づいていないようなので、 心の中でガッツポーズ! そうして、
確率 その中で私たちが生きている証拠 あるのだろうか こんなことで 毎日苦労してぎっしりの満員電車に乗っている 汗は冷たいモノ アリかナシかで言えば 言葉が飛んでいく もう失くせないのに 飲んでもないのに ラムネの炭酸が弾け飛ぶ そのまま瓶に吸い込まれていく
何回も 何回も 呼んでるのに出てこない 探しているものは、きっとここにない そう確信した時 体の中で何かが音を立てた ここにいたんだね 大事に両手で柔らかく包む よく頑張ったね 頑なに浅かった呼吸が、徐々にリズムを取り戻 していく
知っていくうちに わたしのことが嫌いになりました 知っていくうちに あなたのことが好きになりました もう何かが爆発しそうで 走って走って走りました あなたに全てを伝えました 2年後 あなたを知っていくうちに 自分を知っていきました 好きだよ、 わたし
渋滞気味のせいで止まっている、 車のタイヤを見ていた その円周を考えたり ゴムの硬さを思い描いてみたり どのくらいの距離を走っているのか まだまだ走れるのか それとも 意外ともうすぐパンクしそうなのか 考えて 車が走り去った 家に帰った 涙が出てきた いつものルーティン
大きめの器の中に ちょっと大袈裟な愛を浮かべた そして いつかの電車から見た、 田んぼだらけの景色を思い出しながら いつも同じ寝癖をつけているあの人を 頭の中の人差し指で丁寧に描く 遠くの方で木々が木漏れ日の形を変える
白い あるいは 黒い ささやかな あるいは 大袈裟な お前 あるいは わたし 世間から見たら矛盾してたっていい 全部「わたし」 外から見ただけで判断されるなんて 知ったこっちゃない
悪いけど 綺麗な話が聞きたい そんなつまらない冗談はやめて 作り笑いはやめて 貧乏ゆすりもやめて 目をまっすぐ見つめて 時が静かに流れていくのを感じて、、 話したいことを話してほしい 大丈夫 あなたの全力に真っ向から迎えに行くから
分かりやした! 分かりやした! 分かりやした! 3回唱えると、涙が出てくれるらしい 分かりやした! 分かりやした! 分かりやした! なーんだ 君も泣きたかったんだね
「ねぇ、このくらいの温度でいてね」 「それって、卵が半熟になるくらい?」 「ううん 日向ぼっこしてる猫を撫でてみて そしたら、きっとあなたもわかると思う」 「分かった! じゃあ、今度ペットショップに行って、イグア ナを買おうよ」 「あなたのジョークを聞くと、わたしの中の温 度が1度上がるわ」 男は背中から、腕を回して 女の肩を優しく叩 いている
どうしようかな 花が、頭をもたれている どうしようかな 水蒸気で、あの人のメガネが半分くらい曇っている どうしようかな 風が、背中をさするように吹いている ああしようかな こうしようかな どうしようかな 頭の中で流れていた大好きな曲が、段々遠ざかっていく このまま寝たら 明日の朝 おやすみなさい
言いたいことは たくさんあるのに どうして どうして 涙ばかり出ていくの 私の涙よ 私のことを置いていかないで この胸の奥で ずっと待っていたのに しまっていたのに ずるいやつ
何気なくケータイを触る 何気なくラインを開く 多くのメッセージを見つめる スクロールする 一番大切なものはどこにあるのか 探し続ける
見てみたい 過去のわたし? いや、未来のわたし? 何かいまいちピンと来ない 美味しそうにミルクを飲む顔 そう 今、わたしと一緒にいる、 あなたのこれからをずっと見守っていきたい 正解は多分これ
わたしに、子供が産まれた 静かにお腹の中から出てきた 緊急帝王切開 驚き?大変?疲れる?自己肯定感が下がる? ううん 産まれてきてくれてありがとう ただ ただ それだけだよ