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週休三日制の導入

働き方改革、、なのか?

 当社は総務担当の社員が週休3日で働いています。
 他の社員も週休3日ができないわけではないのですが、以下のような状況があります。
・お客様の就業に合わせている(その方がやりやすい)
・請負案件でもお打ち合わせやデモのタイミングがまちまち

 もちろん自身で調整し、お客様からのご理解をいただければどのような働き方でも問題はありません。お客様が変わったときは調整をすればよいのです。あとは社内の問題、特に給料です。

いろんなパターンがあるが、、

 週休3日を導入するパターンを見ているといろんなパターンがあります。

1.給料を減らさず週休3日
2.給料は減るが週休3日
3.実質週休3日(給料は減る)

 一番いいのは1ですよね。ただこの場合現状では多くの企業が、
 休日となった分の8時間を、別の日に割り振る
 
という状況にあるようです。つまり1日10時間労働。これは労基法の1日8時間以上労働させてはいけないという内容に触れそうなのですが、実質月に発生する残業時間としては2時間×4日×4週=32時間で36協定内に収まるというやり方もあります。週に40時間以内だからOKという考え方もあるのかな。これが1のパターン。

 2の場合は労働時間が2割程減りますから給料も2割減という方法。時間が成果につながるような業務では仕方ありませんが、スキルと対価が直結しているような場合は減額というのは現実的ではないですよね。

 3は5日働くんだけど1日の労働は6.4時間ぐらいにするというもの。朝10時から働いて17時15分まで(休憩45分)働く感じです。こちらも実質の労働時間が減っているので給料も減ります。

どれが良い?はないのかもしれない

 これらのどれがいいか?という問いは少しずれていると感じていて
 生活のスタイルに合わせて選べる
 というのが良いのではないかと思うのです。

 ここで言う生活のスタイルとは「自分なりの」とかいうわけ分からないものではありません。例えば、
・新社会人で一人暮らし
・結婚した
・お子さんが生まれた
・お子さんがしっかりした
・お子さんが社会人になった
 これらの外的要因に合わせて対応できる働き方が用意されていることがベストなのではないかと思うのです。
 ただし、一方でそんなに都合のよい仕事があるわけではないということも知っておく必要があります。
 大手企業ならまだ何とかなるのかもしれませんが、当社なんかは少数精鋭部隊です。一人で何役かこなすこともあります。そんな企業ではなかなか難しい部分もあります。
 ですが、スキルがあれば話は違います。
 自分が仕事もお客様との関係もコントロール出来てクレームがなく、将来的にも安定又は拡大させることができ、会社にも貢献できるのであれば自身の裁量で働き方を調整してもよいと思っています。
 もちろんそのスキルを身に付けるにはかなりの勉強が必要ですし、お客様との信頼関係の構築にも時間もかかります。ですがこれが成長のモチベーションにもなるのではないでしょうか。
 頑張れば自分の裁量で仕事ができるのですから。

給料の考え方は様々

 休みが増えても給料が下がらないというのが理想ではありますが、そうはならないことも多いでしょう。制度導入時はこれまでと一緒だが昇給の速度が落ちたとかあるかもです。
 ただ一方で副業ができる時間を確保できると考えれば、下がった給料分を副業で稼ぐという選択肢も出てきます。
 副業で得た知識や人間関係は新たな自分の可能性を広げてくれます。

 くれぐれも勘違いしてはいけないのは週休3日は「楽して稼ぐ」方法はないということ。楽して稼ぎたい人はそういう仕組みを自分で作るしかありません。この場合の「楽」は「何もしない」ということではなく「やってることが楽しい」の方になるはずです。
 残念ながら誰かから何かを与えられている状態(そもそも制度の導入という時点で自身は仕組みの中の人ですから)では楽して稼げることはあり得ません(あ、もちろんそういう人もいます。ですが私の知る限りまともな考え方ができる人はいらっしゃいません)

採用の観点

 企業としても週休3日が当たり前になれば対応できない企業には人が集まりにくくなります。私としてはどんな働き方でも稼げれば良いと思っているので、朝礼とか定例会は嫌いなのですが、これができて安心して任せられる人は少ないと感じます。
 特に一番足りないと感じるのは相手への気遣いです。時々、

「明日は有休を頂きます。お客様とは調整済みです」

と言っておきながら当日お客様から

「〇〇さんと連絡とりたいんだけど」

 などと連絡をいただくことがあります。調整ってなに?って思いますよね。相手への気遣いとは相手への迎合やへつらうことではありません。

 気遣いとは自分に関わる全ての人へ不安を与えないための報連相

です。そしてそれに自分で気付いてできる状態であること。

 仕事を単に給料をもらうために費やしている自分の時間の対価と考えているといつまでも自己裁量なんてものには届きません。
 働き方改革もよいですが、自分改革が伴っていなければどんどん落ちこぼれていきます。今一度「働くとは何ぞや」ということを考えてみましょう。

 私は息子たちに「親父は楽しそうに仕事をする」と言われてとても嬉しいです。ワーカホリック?これでそこそこ家事もやるんです。完璧じゃないけどね。

 この内容は2022年4月15日のインターネットラジオ「stand.fm」にてお話しする予定にしております。午前10時より生配信。その後アーカイブも残しますので、ご意見ご感想などレターやコメントでお寄せください。


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