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経営者としての西野亮廣

西野亮廣氏がYahooニュースになっていたので、最近、僕が思っていることをいくつか。

長い間、毛嫌いしていて西野氏の活動をシャットアウトしたり、たまに流れてくる断片的な情報にも否定的な見方をしていました。
最近、偶然にYouTubeのおすすめに西野氏のVoicyの動画が出ていて何となく聞いてみたら思いの外よかったので最近良く聞いています。

西野氏の一般的なイメージは、「オンラインサロンを運営していて、何かを搾取している」とか「なんかよくわからないけど、大学生が西野氏に土下座している画像」でしょうか?僕もこの前まではそんな感じでした。

でも、最近はそういうイメージはなくて、いろんなことをよく考えているなぁと感心するばかりです。例えばこんな感じ。

「エッフェル塔の個展にサロンメンバーがお金を払って手伝う」ということをした時に「搾取」「洗脳」とかの声が上がったけど、似たようなことが身近にはあるという解説。「バーベキュー」はお金を払って、火を付ける作業、肉を焼く作業を買っているということ。農業体験も同様で、僕はお金をもらっても嫌だけど、お金を払って田植えをしたり稲刈りをする人もいる。
さらに飛躍をすれば、「大谷翔平の自宅を掃除できる権利」なら100万円出す人もいるでしょう。その人にとって貴重な体験だと思えばお金を出すということです。

もう一つ面白いクラウドファンディングが「キングコング西野の個展『えんとつ町のプペル展』を入場無料で開催したい!」「映画『えんとつ町のプペル』を全国の子供達にプレゼントしたい」というもの。有志がお金を出して第三者に見てもらいたいという活動です。理解できない人には永遠に理解できないでしょう。
でも、僕はちょっと理解できる。似たような活動で「応援広告」というものがあります。ファンがお金を出して、自分の推しを宣伝するというものです。僕もこの夏にこれをする予定です。一般的には代理店を使ってやるのですが、僕は自分で許可をとって仕込みました。

人の価値観を理解して、win-winの状況にもっていくのがうまいなと思う。僕の本業のwebサイトの話で言えば、「クチコミサイト」がそれですよね。「何か言いたい人」と「それを利用して商売したい人」の思惑が一致したWebサービスです。僕も大昔はクチコミサイトを量産して、「病院 クチコミ」「整体 クチコミ」「美容院 クチコミ」などで1位をしばらく取っていました。他人の気持ちを利用して商売をするというのはよくある話です。

あと、記憶にあるエピソードとしては「何をするにも作品のクオリティを上げるのが前提。とりあえず、日本トップレベルになってから次を考えよう」というもの。「広告費というのは、企業がつまらないサービスやプロダクトをつくったことに対する罰金である。」とマーク・ザッカーバーグが言ったらしいですが、ほぼ同じようなことでしょう。

西野氏は、オンラインサロン内のメンバーが豪雨や地震で災害を受けた時に全力でサポートしているけど、それ以外にも、圧倒的なクオリティがあるけど日の目を見ない人にもサポートをしているようです。

西野氏には悪の権化みたいなイメージがあったけど、いろんなことをやって社会的に成功しているので、言うことにいちいち説得力がある。
机上の空論ではなくて、いろんなことを試している人は強い。

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