ボルテの上達に「特攻」は必要ないと思う話

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 どうも、うっでぃです。

 最近は上達論上達論した上達論を続けざまに書いていますが、もう少しフランクに雑談ぐらいな感じで記事を上げてもいいんじゃないか?と思いまして、今回は短めにサクッと主張してパッと終わるつもりです。チョチョチョって感じで書いた内容なのでスススッって感じで読んでください。


 大体はもうタイトルでお察しの通りかと思いますが、「ボルテで"クリア狙い"、意味なくね……?」という話を中心に持論を展開していきたいと思います。

 それでは、よろしくお願いいたします。


ボルテのゲーム性

 ご存知の通り、ボルテというゲームでは理不尽なほど「つまみ」と「ロングノーツ」に点数とクリアゲージを持っていかれます。
 たとえば、鍵盤がどれだけ完璧に叩ききれたとしても、一箇所直角が入らなかったりつまみを回し切れなかったりして外れっぱなしになったら、下手をするともうSを乗せることすらも叶わなかったりします。
 逆に、ロングとつまみさえ思い切り外したりしなければ、鍵盤がめちゃくちゃなことになってもクリアまでは漕ぎつけ得ます。あくまでギリギリですが。

 そんなゲームにおいて、クリアすること「のみ」にどれだけの価値があるのでしょうか。

 走りっぱなしになるつまみだけはとにかく外さないように、ロングだけは押し外さないようにと血眼になりながら譜面を追いかけ、鍵盤はめちゃくちゃ早く押してかろうじてニアで拾って、筐体の前で溺れるかのようなプレーをして得た収穫がクリアだけ…………。

 果たしてそれは溺れるかの如きプレーをしてでも得る甲斐があるものでしょうか?成長に寄与するものがあるでしょうか?

 僕の個人的な見立てでは、「どうしても暴龍天が欲しいから課題曲だけは少し無茶なレベルでも頑張りたい」とかいった見返りがない限り、クリア狙いに価値はありえないと思っています。つまり、クリア狙いが実力を向上させることはほぼゼロであると考えています。


 他の音ゲーでのクリア狙い特攻には少なからず意味があり、目的に見合う形でやれば上達に繋がりうる手段であると言えます。なぜならば、多くの音ゲーにおいて上位レベルの譜面とは、下位レベルの譜面の密度と速度を上げただけのものであるためです。それであれば、上位で付けた密度や速度に対する耐性を下位に持ち帰るようなことも大いに可能ですし、捌けない譜面を捌こうと無理をすることで身体的な運動能力にも向上が見られるはずです。
 
他方、ボルテの譜面は密度・速度を上げるのみならず、より動作が複雑になり、より意地悪になり、身体以上に脳が追いつかなくなります。そういう状況に置かれては、もはや音ゲーをやっていると呼べるのかも怪しくなってきます。

 たとえるなら、他のゲームにおける下位と上位の対応関係は「百ます計算のそれぞれの数字の桁数を増やしたもの」であるのに対し、ボルテでは「それまでの単元をおさめた前提で全要素をランダムに組み合わせた文章題」であると言えます。前者ならば能力を引き上げるための過負荷になりうることも理解できますが、後者に関しては何の発展性もなくただ分からないだけになります。

 速度の計算も割合の計算も分からない段階で「たろうくんは時速20kmの80%の速度で自転車を走行しています。5.6km先の目標地点には何分で到着することができますか。」などという問題は解けませんよね。ちんぷんかんぷんで問題を飛ばすこと請け合いです。



 そういうわけなので、僕の思うところとしては、ボルテにおいては「上位曲のクリアを目指す」ようなプレイングは恐ろしく遠回りであり、やる価値のないものであると言わざるを得ないわけです。



ボルテにおける「上達するための」選曲

 「こういうプレーには価値がない!」なんて強い主張をしておいて代替案を出さないのはあまりにもバツが悪いので、ちゃんとその代わり何をやるべきかをお伝えします。お伝えするので石を投げるのはやめてください。

 要するにここからが本題なので、「上達したいから」という理由で上位への特攻を繰り返していた人ほどしっかりと読んでほしいところです。


 まず、あなたのVFはいくつでしょうか?
 その数値の小数点以下第2位を切り捨ててください。18.362なら18.3、19.850なら19.8、20.758なら20.7といった具合です。

 その数値から、
2〜1.5を引いた値がPUCを目標とすべき難易度、
1.5〜1を引いた値がUCを目標とすべき難易度、
0.5〜1を引いた値がSを目標とすべき難易度、
0.5〜0を引いた値がAAA+を目標とすべき難易度

と考えましょう。

 上記はあくまで目安ですが、僕はこれぐらいのイメージで綺麗に上達してきた自負があるので、肌感覚的にはかなり正しいんじゃなかろうかと思います。

 そして、自分のVFの実数値よりも「上」の難易度については、一切触らなくても上達に支障はありません。
 先ほども述べた通り、上位曲はそこまでに出てきた要素を複雑に、かつ意地悪に組み合わせた譜面になるため、何も分からないまま振り回されるだけ振り回されて終わるからです。


 代わりとして僕が考える上達するためにやった方が良い難易度帯は、0.5〜1を引いたレベルです。

 このレベル帯、おそらく調子が良くも悪くもない時の初見がおよそAAA(つまり970)前後のスコアになるのではないかと思います。これを目安として自分のちょうどいいレベル帯を探ってください。
 そして、自分に見合ったそのレベル帯の譜面を、とにかくたくさん触れましょう自分の中に「知っている難所のパターン」を増やし、対応できるようになるためです。

 個人的にはまずは970を目標にして触っていき、その中で気に入った譜面・面白かった譜面があったらSを目指す(その際にPフリーを使うのは、先に書いた目的と矛盾したプレーになる可能性が高いため推奨しません)、というのがベストだと思います。Sは目指すものの、本筋はあくまで多くの譜面をプレーすることなので、出なくてもめげたりせず曲埋めを続行すると良いでしょう。



 「別に上達しなくても楽しめればいいと思ってる」という声が各所から聞こえてきそうなので、そういう方に向けても一つ。上記の目安における1.5〜1を引いた数値のレベルが一番自分の実力で気持ちよく叩けて本来の楽しさを味わえる難易度帯だと思いますので、そこを詰めて楽しみつつVFを伸ばすのをおすすめします。



おわりに

 ボルテに限らず全ての音ゲーにおいて、ひいては全ての物事において、一番効率の良い成長方法というのはおそらく「現状のレベルよりもほんの少し上のレベルのものに日常的に触れることで、自分にとっての"当たり前"の水準を徐々に上げる」ことであると思います。

 今回はVFの値を目安にして「現状のレベルよりもほんの少し上のレベルのもの」を割り出し、それを自分にとっての「当たり前」のレベルになるまで触れる、という方法をお伝えしました。


 ただ、この方法には一つ弱点があり、「当たり前の成果しか出ないため、自分のレベルが上がっていることに気付けず、不安になったりモチベーションが続かなくなったりする」というものです。
 そういう時は過去の自分のリザルトを引っ張り出して「出来るようになったこと」に目を向けたり、少し下のレベルでUCやPUCなどの「目に見える成果」を出したりすることで達成感を高めると良いでしょう。



 それでは、今日も明日も、より良いボルテライフをお送りください。
 お疲れ様でした。

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