2月の脱輪さん「お茶代」のテーマ

『服やファッションとあなたとの付き合い方』

ぬぬぬ……

小生、「服が好き」「ファッションが好き」と言い切ってしまっていいのかわからない。

例えば、そのブランドの理念をしっかり理解して、確固たる「このブランドが好き」という主張を持っているわけではない。

たまたまそのブランドの新しい服を見た時に「かっこいい……!」と気持ちが晴れやかになる、何でもないようなことだけれど、その時目にした「自分が心からいいなと思うもの」になんだかちょっと救われた気持ちになる、そういう瞬間はある。

そんなふわっとしたものしか持っていない自分が参加してもいいのかなぁと思っていたところに、脱輪さんが

「あんま緊張なさらず、生活を書いてみてください」

と声をかけてくれたのがなんだか嬉しく、今回このテーマで参加してみたのであった。

服と小生。

う〜ん

「好きなものを着る」

これしかない。

しかしそれでは話が進まない。

自分が服を選ぶ時にしている事ってなんだろう?

「自分のテンションが上がるものを選ぶ」

う〜〜〜ん

それ以外に文章にできることがあるだろうか。

こだわり……

こだわりではないけれど、そういえば。

「服を買うときは試着する」

これは、している。かならず。

安いものも、ちょっといいお値段がするものもあまり関係なく買うので「こだわり」というものが思い浮かばない。

けれど、自分が「服を買うときに必ずすること」と言えばこれだなと思った。

ぱっと目に止まって「うおおいいな!」とテンションが上がる服はあるけれど、買って連れて帰るに至るのは「自分が身に着けた時にテンションが上がるのかどうか」である。

服と自分。

服を選ぶということは時に、向き合いたくない自分と向き合わなくてはいけない瞬間でもある。

とても好きなデザインなのに、今の自分の体格や体型に合わず、試着室で不格好な自分と対面し泣く泣く諦めた服も、ままある。

なんの変哲もない、似たようなデザインの服同士なのに「着ると自分の体型をきれいに見せてくれるもの」、反対に「とても不格好に見えるもの」どちらもある。

そういう発見は、おもしろい。

店頭で一目惚れして、試着室で着た瞬間にバチッと自分に合うものに出会った瞬間。

あの瞬間は何とも言い難い。

「今日からよろしくな、相棒」

そんな気持ちでわくわくと家に連れて帰る。

……とはいえ、今そういう服との付き合い方をしているけれど、好きなものがなんだかよく分からなかったり、なんとなく買ってきたものでタンスを肥やしてみたり、それなりの紆余曲折はあった。

「小生は服が好き」

と言えるかは分からないのだけれど、

「小生が好きな服」

は、なんとなく分かるようになった。

ただ、「迷走しているように見える時」は、「何かに挑戦している時」という側面も持つので、駄目なことだとは思わない。

「服とわたし」というものは、チャレンジしてみても、こだわりを追求しても、どうあったとしてもいいものだと思う。

服についてを考えていたはずなのに、服と生活のつながりを考えてみたり、自分の内面に繋がっていたり、おもしろいなぁ。

決まった上で文章を書いたのも、久し振りだったけれどおもしろかった。

背中を押してくれた脱輪さんに感謝の意を表しつつ

おあとがよろしいようで。では、また。

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