見出し画像

靴を買った話

今更になりますが、2023年1月初旬に自己評価と呼べる靴を買っていました。
自問自答ガールズを名乗り始めてから初めて買った靴。今までの人生の中で一番真剣に靴を選んだ気がします。
色々な靴を試着した中で思ったことをこのnoteに残しておこうと思います。

計画

試着の旅に出る前に、どんな靴が欲しいか条件を整理することに。
私が靴に求める条件は以下になります。

①仕事でもプライベートでも履けること
家の靴箱が狭くて沢山の靴を置けないので、なるべく複数のTPOに対応できるようにしたい。女性は服装規定が緩い職場なので、ローファーやフラットパンプス、ブーツなどでもOK。ただし年に何度か顧客来訪があるので、カジュアルすぎるものや派手すぎるものはNG。
②ヒールなし
自転車通勤なので、ヒールのある靴は踵部分に傷がついてしまう
③1万歩以上歩けること
休日に出掛けるときは1万歩以上歩く事が多いので、沢山歩ける靴がいい
④素材はエナメル以外
エナメルの固くて足に馴染んでくれない感じが苦手

今まで色々な靴を買っては失敗して…を繰り返してきましたが、そのお陰でどんな靴が自分のライフスタイルに合うか分かってきました。
当時私がよく履いていた靴は、ビットローファーとポインテッドトゥのフラットパンプスの2足(ちなみに現時点でもまだ現役)。色はどちらも黒で、素材は本革です。どちらも上記の条件を満たしており使いやすいです。
ということで今回は、
・手持ちのローファーorフラットパンプスの上位互換を探す
・ローファーやフラットパンプス以外でも、条件に合っていて好みのデザインの靴を見つけたら試着してみる
という方針で靴を探すことにしました。
ハイブランドと百貨店に入っている靴ブランドを中心に、条件に合っていて見た目が好みの靴をリストアップしてから試着に臨みました。

余談:足のサイズ計測について

2021年ごろに「ZOZOMAT」というZOZOが提供している足の計測サービスを利用しており、自分の大まかなサイズは把握していました。
申込すると届く計測用マットに足を乗せて、スマホのカメラで足をスキャンして計測します。分かりやすい音声ガイドが付いており計測方法もそんなに難しくなく、両足合わせて5分程度で計測できました。ちなみに無料でできます。
そして私の計測結果はこんな感じでした。

【足長】左足23.3cm 右足23.4cm
【足幅】Dワイズ
【指先の形】エジプト型

自分の足は幅広だと勝手に思い込んでいたのですが、どうやらそうではなかったようです。歩いていると踵が抜けるのが悩みだったのですが、それは自分の足幅より広い靴を履いていて前滑りしていたからでは?ということに気付きました。(計測前はEワイズやEEワイズの靴を履いていました)
計測後、今まで履いていた靴より幅狭の靴を選んでみたところ、踵が抜けることが無くなりました。

そして靴探しの旅の途中で、伊勢丹のYourFIT365でも試しに計測してみました。結果はこんな感じ。

【足長】左足234.0mm 右足232.4mm
 →靴のサイズ的には左足は23.5、右足は23.0
【足幅】左足Cワイズ 右足Dワイズ
【指先の形】エジプト型
 →確か指先の形は計測担当してくれた店員さんが直接教えてくれた。後から見返せる計測結果には載っていなかった。

「足長は左足>右足なのに、足幅は右足>左足」という新事実には驚きましたが、「足長は大体23.5cmくらい」「足幅はC~Dワイズでやや狭め」「指先の形はエジプト型」等、ざっくりいうとZOZOMATと似たような結果が出ました。

ZOZOMATとYourFIT365、どちらも利用した感想としては、三越や伊勢丹に行ける方はYourFIT365がおすすめかなと感じました。プロの店員さんからアドバイスをもらえるのはやっぱり大きいです。
ですが三越や伊勢丹に行くのが難しい方や、自分の足の形を手っ取り早く知りたいという方にはZOZOMATおすすめです。

試着

というわけでやっと試着の話ができる…。
当時のメモを見返したところ、試着した靴の数はジャスト30足でした。試着して気づいた事や感じた事を箇条書きになりますが残しておこうと思います。

・フラットパンプスは早々に諦めた。フラットパンプスならポインテッドトゥのものが欲しかったが、エジプト型の自分の足に合うものを見つけるのはかなり難しい。(現在愛用しているフラットパンプスは実はポインテッドトゥなんですが、これは自分にとっては奇跡の1足なんだろうな…大切にしよう)

・学生が履いているようなシンプルなデザインのローファーは物足りなかった。ビットとかタッセルとかスタッズとか、何か飾りが欲しい。あるいはクロコ柄やパイソン柄みたいに革自体にインパクトがあるものがいい。

・ローファーだとスマートなものより重厚感ある方が似合ってた。イタリア靴よりイギリス靴の方が似合いやすい気がした。ちなみに厚底だとやりすぎ感が出てしまう。

・お値段10万円以上もする靴はどれも履き心地が最高だった。でも何だかソワソワしてしまう。ふと靴が視界に入った時に、自信を与えてくれるというよりも「ああ、そういやこの靴10万円以上したっけなあ…(遠い目)」と値段の事ばかり考えてしまう気がしたからだと思う。あまりに高価な靴は身分不相応に感じて気後れしてしまうという意味でも、やっぱり靴は自己評価なんだなと思った。

・ローファーで1番履き心地が良かったのはグッチとフェラガモ。ただもう少しずっしり感ある見た目のほうが似合うな…。

・ローファー以外で履き心地が良かったのはチャーチのモンクストラップシューズとプラダのダービーシューズ。どちらも甲がしっかり覆われていて疲れにくそう。でもモンクストラップシューズは今まで履いたことが無いから、いきなりチャーチはハードル高いかな。ダービーシューズの方も、平日朝はバタバタしながら出て行くから靴紐結ぶ時間取れるかな…。(昔オックスフォードシューズを持ってたけど、靴紐結びっぱなしで脱ぎ履きするずぼらな人間だった)

・安い靴を買ってた時は踵がパカパカ脱げて「自分に合う靴なんて無いんだ…」といじけてたけど、価格帯を上げれば踵が脱げない靴がちゃんと存在している事に気付いた。しかも選択肢もそれなりにある。でも足が入るからと言って自分の足に100%合っているとは限らないという事を実感した。沢山試着して慎重に見極めたいと思った。

購入

最終的に購入したのはこちらです。

ジョセフチーニーというブランドのビットローファーを購入しました。
1866年に創業した歴史あるブランドです。私が購入したモデルは「ぺルラ」といって、ブリティッシュメイドの別注モデルになるそうです。

確かチャーチの靴が見たくてブリティッシュメイドさんの通販サイトを見ていた時に出会ったと記憶しています。一目惚れでした。重厚感とエレガントさのバランスが素敵だなと。
実際に試着してみて、踵のフィット感はグッチやフェラガモの方がいいな…でもこれもスポッと脱げるレベルではないしな…とかれこれ数か月は悩みました。でも他の靴を試着しに行っても、結局最後にこの靴を試着しに行っちゃうんですよね。そうして5回ほど試着した後、「やっぱり今の私にはこの子だな」と思いお迎えしました。
1月下旬におろして週1~2回のペースで履いていますが、幸い靴擦れなどの大きなトラブルはありません(おろす前に室内で履いて多少慣らしていたのが良かったのかも)。現時点で30回弱履いたのですが段々足に馴染んできたと感じています。
グッチやフェラガモと悩みましたが、最終的に一目ぼれしたこの子を選んで良かったと心から思っています。足元を見るたびに「やっぱりこの靴大好きだな」という気持ちになれます。また、この靴を買ってから帰宅後の靴の手入れを毎日欠かさず行うようになりました。あきやさん講演会にもこの子を履いていけて幸せでした。これからも長く愛用していきたいです。

あとはチーニーの他に履いている靴がそろそろ寿命を迎えそうなので、もう1足も近いうちに探したいです。同じくらいお気に入りの子が見つかるといいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?