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そら豆の話

そら豆が食べたーい!

ってなる時がたまにある。
そう、今日はそんな日。

鹿児島県産 そら豆


そら豆は、さやが上に向かって伸びるようにつくから、空を向いた豆、"そら豆"と言うらしい。

それから、エジプトのピラミッドやトロイの遺跡からも化石が発見されていることから、世界最古の農作物のひとつといわれているんだとか。

\ パカッ /


今まで気にして見たこと無かったけれど、
サヤの中にあるワタがふかふかしていてベッドみたい。

まるっこくて、並んでいるのがかわいい!

さやの内側にあるわたは、そら豆の栄養の一時的な貯蔵庫となっており、甘み成分が多く含まれています。豆とさやを繋いでいるのは珠柄(しゅへい)というもので、さやからそら豆に栄養を送っています。

そら豆の栄養とさやの中の秘密
東京かつしか赤十字母子医療センター

珠柄はそら豆のへその緒みたいな部分。

そら豆の莢を剥いて、まず目につくのが真っ白なワタの部分。莢のワタは、周りの条件の変化に弱 い若いそら豆を優しく包み、寒さや乾燥から守っているのです。

葉や根から送られてきた養分は一度、莢の中の綿に蓄えられます。 そして、そら豆の成長に合わせて、栄養を送りこんでいきます。このワタは、栄養たっぷりなそら豆の養分の一時的な貯蔵庫として の役目も果たしているのです。

鹿児島県産ソラマメ専門店 まめそら





ここで個人的な昔話。

枝豆よりも、えんどう豆よりもポピュラーじゃないけれど、ひよこ豆よりは食べる。

そんな立ち位置のそら豆は私にとって思い出の味。

私がまだ10歳ぐらいの時に親戚のおばちゃん(祖母の姉妹)の畑で収穫していたのがそら豆。

おばちゃんの名前も顔も声も忘れたし、他にも野菜はたくさんあったはずなのに、そら豆を収穫した記憶がとにかく鮮明に残っている。

収穫した後は、サヤから豆を取って採れたてを茹でてもらう。

おばちゃんが茹でている間、私は暇だからニワトリ小屋に行って、あんまり良くない野菜をニワトリにあげる。

オスとメス合わせて10羽ぐらいが勢いよく私に近づいて来る。怖かった。

それから、おばちゃんのお家は土手の横にあったから、ダンボールで土手滑りをした。

「まいちゃんできたよ〜」

という声に呼ばれていくと、ザルいっぱいのそら豆。

それを広い土間のある母屋で、食べる。

いつも、帰りには祖母が何かお土産を渡していて、それと交換に野菜や卵をもらっていた。

私が成長すると伴に行く回数は減って、ついには行かなくなった。



そんな思い出のそら豆も、スーパーで買うと、たった6個で豚肉1パックと同じぐらいの値段がするのだ。恐ろしい。

私は茹でたそら豆にオリーブオイルと塩コショウをかけた味付けで。

いただきます。

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