ショヲン

音楽を作っていたり。日記。

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最近の記事

ゆうやけこやけ

5時のチャイムって本当に威勢を削がれる。今日は一歩も家を出ていなくて、今から少し散歩でもしようかと思っていたけど、残念、今日はもう終わりですって言われてるような気持ちになってしまった。どうしようか。 頑張って外に出たとて今から30分もしないうちに日が暮れてしまう。 夜は好きじゃない。あとは終わっていくだけ、って感じがする。抵抗も諦めてベッドに入って目を閉じ、ゆっくり呼吸することが唯一夜にしっくり来る過ごし方に思える。 それでもやらなきゃいけないことがあって無理矢理やってしまう

    • ホラー

      ミッドサマーが観たい。 ホラーは好きじゃなかったはず。しかしホラーやサイコスリラーの世界の中に漂う不穏さにどうしても惹かれてしまう。 綺麗な森を歩いていた時にふと視界に入り込む暗いうろ。通り過ぎることは簡単なのに、どうしても中を覗かずにはいられなくてふらふらと歩み寄って中を見てしまう。 結果いつも後悔している。 「シャイニング」を観たときは2日立ち直れなかった。 「エスター」を観たときは4日。 ホラー好きからしたら「そんなので?」ってところなのだろうけど。 それでも懲りずにミ

      • 朝起きて、春だ、と思った。 そう感じさせるものって一体なんだろう。 単なる気温の変化なんだろうとは思いつつ、春の匂いだとか春の色だとか、そういうロマンチックなものであって欲しいと願ってしまう。 春、ときいても去年のそれがどんなだったか思い出せない。僕の中ではほとんど「春=13歳の春」で、思い浮かぶのはその時の景色やキラキラした予感ばかりだ。 春休みで泊まりに行った祖母の家やそこで目覚め、窓を開けた時に嗅いだ緑の匂い、つけ始めたばかりの日記、新しい友達、好きな人。

        • 電車

          電車は闇の中をするりと進んだ。 音もほとんどなく揺れに関しては全くと言っていいほどなかった。 私の想像の中で車輪は少しずつ半透明になり、遂にはなくなった。車両は線路の数十センチ上を飛んでいた。カーブや下り坂に差し掛かっても車体は線路からの不思議な引力に守られて、そのわずか数十センチを狂いなくキープした。つんのめって顔をぶつけてしまうこともはぐれて飛んでいってしまうこともなかった。それは私をすっかり安心させて、いつしか私は深い眠りについていた。

          延滞

          これをやる度に本当に自分がどうしようもない人間に思えて来るのだけれど、毎度TSUTAYAのDVDを延滞してしまう。 面白そうと思って借りる。けど見ずに放置する。見る決心がつかないのだ。 最近、簡単な行動を起こすのにも腰が重くて、何か重大な決心をしなければ取り掛かれなくなってしまった。シャワーを浴びるとか家を出るとか。いちいちつまずきが発生する。 そんな中でDVDを観る、つまり自分を画面の前に2時間縛り続けるという行為はかなり重大な決心を要する部類のもので、二の足を踏んでいる

          行動を

          思い立ったが吉日と言うことで、1年ぐらい停止させていたTwitterに作りかけの曲を載せてみた。リアクションは得られない。 自分にとっては劇的な一歩が世界にとっては本当に些末なことで。覚悟は出来ていたから大丈夫だけれど。 いずれnoteの音声にも投稿したいと思う。 始めたばかりの一眼動画や小説とも呼べない短い文章。色々なものを少しでも人の目の届くところにだしてあげたい。

          自己紹介のようなもの

          もう既に何個か記事を投稿しましたが自己紹介させていただきます。 ショヲンと言います。 家で音楽を作ってそれをYouTubeにアップしたりしています。 と言ってもアップしたのはたった2作品。再生回数は100前後。最後にアップしてから1年にもなってしまった。その間ほぼ毎日作曲ソフトに向かい合っていたはずなのにただ時間が過ぎるばかり、気づけば何も残せていなかった。 なんで? 理由はたくさんあるけれど、全て「怖かったから」の一言に還元できるだろう。 「この作品には何か決定的な欠落が

          自己紹介のようなもの

          CHE.R.RY

          バイトから帰ってきたらMステがついていてYUIが(FLOWER FLOWERとして)CHE.R.RYを歌っていた。すごく晴れ晴れとした表情で歌っていた。メンバーの幸せそうな表情も印象的だった。 高校生の時友達に向井秀徳が歌うCHE.R.RYの動画を見せられた。酔っ払ってがなりたてる「パッパッパラ」の節。 確かに面白かったけど、同時になんかモヤモヤもした。 大学の音楽サークルに入ってからもたまにあの動画が話に上がることがあったけれど、 「向井秀徳バージョンの方がいいでしょ笑」

          バイトへ

          バイトへの向かい。 電車の中で本を読んでいた。 いつまでもこんな真空の中にいるような時間が続けばいいと思った。しかしバイト先の最寄りに到着する直前、本から顔をあげると斜向かいに座っていたスーツの女の人が猛然と資料に目を通していた。それを見た僕は、あぁ逃れられないよなと思い、次に彼女の左手から下がるコンビニ袋の中のおにぎりが、通勤途中で、或いは仕事の合間で、ほとんど味われることなく彼女の胃に運ばれることを想像した。 それは悲しい想像だった。 読んでいた本 小川洋子「余白の愛」

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