【文具万歳】榛原・蛇腹便箋−巻物のように使える便箋

 榛原の蛇腹便箋の何がすごいかといえば、ミシン目の一つひとつで切り取れば一筆箋になり、ミシン目を切り取らずにどんどん書いていけば、好きなところで手紙を終えることができるということだ。新しい便箋に、たった一行のみという悲劇的な状況を排除することができる。
 手紙の難しさは、文面のレイアウトを意識しながら、文章をしたためて行くことである。蛇腹はミシン目で綺麗に折重ねられているのだが、これは、計測記録紙の印刷技術によるものらしい。巻物のように手紙をしたためることができるのに、それを可能にしているのは、近代的な技術であるということも面白い(2011年11月24日記)。

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