見出し画像

100年思考に触れる旅に出ました

先日、告知をしましたTOUCA TOURを無事に実施できました。

台風の接近に伴い、天候にヒヤヒヤしながらでしたが、ツアープログラムに大きな変更もなく、アクシデントも発生しなかったことが幸いでした。

改めてご参加いただいた皆様、今回は参加は叶いませんでしたが興味を持って応募してくださった方、そして御花の皆様、本当にありがとうございました。この記事では、どのようなツアーだったのかを一部お伝えしたいと思います。

館内ツアーで御花・立花家の歴史を知る

松濤園を望む大広間

まずは、御花の館内ツアーからスタートしました。歴史資料館では立花家の家系図から始まり、立花家が所有するさまざまな武具甲冑、調度、茶道具、書画、能道具、文書などを見てまわりながら時代ごとのエピソードをお伺いしました。

立花家に残されている展示品はどれも状態がよく、巻物にいたっては色鮮やかなまま保存されており、大切に扱われてきたことが一目でわかるものでした。参加者の方からは、「宿泊施設の中に歴史資料館があること自体が特殊だ!」といった感想もいただきました。

明治時代に建てられた西洋館

西洋館では立花家の方々がどのように美しい館を使用していたのか、部屋ごとにご案内いただきました。100年前のトイレがそのまま残っていましたが、その形状は今のトイレとあまり変わらず、100年という時間軸は大きな変化もあれば変わらないものもあるという不思議な気持ちにさせるものでした。

「この階段の手摺りを滑り台にして遊んでいたみたいですよ」と、家として使っていたストーリーも知ることができ、よりその場に親近感が湧きました。

TOUCA CLASSで100年思考に触れる

御花 代表 立花千月香さんによるTOUCA CLASS

TOUCA TOURではTOUCA CLASSという学びの時間を設けています。今回は御花の代表、立花千月香さんにお話しいただきました。

御花がどのようにして料亭旅館になったのか、柳川の地で生まれて育った千月香さんが一度は柳川を離れるも、なぜ御花の代表になることを選択したのか、そして今後どのように御花を残していきたいのかなど学びの濃い時間となりました。

(千月香さんの学生時代のエピソードで御花は柳川の中でも観光名所なので学校の遠足で登校してから御花にクラスメイトと向かい、一度学校に戻ってからまた自宅の御花に帰るのが嫌だったという話が好きでした!)

大広間の穏やかな時間

夜の大広間と松濤園

夕食の後は大広間をラウンジとして贅沢に利用させていただきました。参加者の方々はそれぞれ思い思いの時間を過ごしました。本を読むも良し、寝転がって鈴虫の音をゆったり聞くもよし。ドリンク片手にお互いの仕事について熱心に話しこんでいる方もいました。

台風が接近しているということもあって全員で大広間の雨戸を閉めるという普段なかなか出来ない経験もできました。(100年前の人もこうやって台風が来る時は同じように雨戸を閉めていたんだろうな〜)

100年後に繋ぎたいもの考える

TOUCA TOUR 2日目は、初日に体験・学んだことから自分自身が100年後に繋ぎたいもの考えるワークを実施しました。普段ゆっくりと長期的な視点に立って考えることはなかなか難しいですが、この場所と景色の中で各人が思考を深めていきました。話をしながら、写真を撮りながら、ある人は大広間の測量をしながら・・・!?

ワークの後は、参加者同士で100年後に何を繋ぎたいかを話し合う時間がありました。皆さんそれぞれに視点も想いも違っていて、初日から同じ情報をインプットしたとしても全く違う内容になったのは当然かもしれませんが興味深いものでした。

最後は御花から少し移動をして三柱神社に向かいました。この神社は初代柳川藩主 立花宗茂公、岳父 戸次道雪公、宗茂室 誾千代姫の三神を祀っており、立花家と縁のある神社です。

立花家の祖先である方々を祀った神社を末裔である誠太郎さまが宮司として守っているということに驚きました。

三柱神社 宮司の立花誠太郎さま

参加してくださった大学生の方は就活のことや、社会人の方だと自身のキャリアについて何かしらの悩みを持っていました。

その中で100年という時間軸で思考する時、個人を超えて自分以外の人のことにも思いを馳せることに繋がります。立花家の末裔として御花を引き継いだ千月香さん、三柱神社を継いだ誠太郎さま、お二人の想いと行動に自分自身が何を繋ぎたいのかを考えるヒントがあったように思います。

TOUCA TOURのコンセプトは「新たな視点と出会う旅」。次回のツアーも計画しておりますので、お楽しみに!

▼ LINEの公式アカウントで友だちになっていただくとTOUCAの最新情報が届きます◎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?